登山のことばで「停滞」というものがある。目的の山頂まで向かう途中で、雨風などの影響で山小屋にしばらく滞在するという意味だ。
ぼくはこの「停滞」の時間が気に入っている。自分のザックの小さなほころびに気がついたり、持ってきた読みかけの文庫本の続きを読んだり、仲間とトランプで盛り上がったり。もしかしたら、霧深い山小屋の上を大きなヤマセミやクマゲラが飛ぶ姿を見ることができるかもしれない。
「停滞」が、自分を見つめる時間を運んでくれる。
ぼくはこの「停滞」の時間が気に入っている。自分のザックの小さなほころびに気がついたり、持ってきた読みかけの文庫本の続きを読んだり、仲間とトランプで盛り上がったり。もしかしたら、霧深い山小屋の上を大きなヤマセミやクマゲラが飛ぶ姿を見ることができるかもしれない。
「停滞」が、自分を見つめる時間を運んでくれる。