いま、ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発した「Synecoculture™(シネコカルチャー)」という農法が、独立行政法人国際協力機構(JICA)により、開発途上国で推進されています。これは、食料生産と生物多様性の両立を目指す、まさに“奇跡の農業”。開発途上国の未来を変える可能性を秘めた、この新たな挑戦の全貌に迫ります!
JICAが支援する「Synecoculture」とは?
Synecoculture™(シネコカルチャー)とは、生態系の自然な振る舞いを活用し、作物の多品種混植を行うことで、食料生産と生物多様性の両立を目指す農法です。これまでの農業のように単一の作物を大量に栽培するのではなく、さまざまな作物を混植することで、病害虫の被害を抑え、生態系を豊かにしながら、安定した収穫を目指すことができるのです。

2015年のアフリカ・ブルキナファソにおけるSynecoculture™の実証実験では、人為的に砂漠化した土壌を1年で再生させ、慣行農法よりも質が良く収益性の高い多種の有用植物の生産を実現しています。
ソニー銀行も支援!官民連携で未来の農業を。
そしてこの度、ソニー銀行株式会社が、Synecoculture™取組支援に関する合意書をJICAと締結しました。JICAは開発途上国における生態系の回復、 拡張および持続可能な食料生産の確立への貢献を目的としてSynecoculture™の導入・モニタリング・普及展開を行う予定で、ソニー銀行は、当取組を支援することを目的に、 2025年度から5年間、毎年1,000万円をJICAに寄付し、取組の支援を行います。食と生態系の両立を目指すこの農法が、開発途上国の未来を変える可能性を秘めています。

SDGsの達成にも貢献!Synecoculture™がもたらす希望。
Synecoculture™は、持続可能な開発目標(SDGs)の達成にも大きく貢献します。本取組により主に貢献できるSDGsの目標として、目標1「貧困をなくそう」、目標2「飢餓をゼロに」、目標13「気候変動に具体的な対策を」、目標15「陸の豊かさも守ろう」、そして目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」が挙げられています。

Synecoculture™は、食料問題だけでなく環境問題の解決にも繋がる、まさに未来を変える可能性を秘めた農法なのです。