「愛着を持って着たスーツを、ただ捨てるのはもったいない…」。そう感じたことはありませんか?銀座の老舗オーダースーツ専門店「銀座英國屋」が、10年以上にわたって「スーツリサイクル活動」を続けています。年間200着という驚異的なペースで回収を続けるサステナブルな取り組み。大切な一着に込められた想いを未来に繋ぐ、その活動の秘密に迫ります。
「想いを紡ぐ」サステナブルな取り組み
銀座英國屋が長年続けている「スーツリサイクル活動」。客からの「大切にしてきたスーツを捨てるのは忍びない」という声や、故人の愛用スーツをどうしたらよいかという家族からの相談をもとに生まれたプロジェクトです。

直近の半年間(2024年12月〜2025年6月)では100着、年間換算で約200着ペースでのスーツ回収を安定して実施しています。これは単なる衣料品の数字ではなく、5000着の「捨てられない」という切実な願いと、大切な一着に込められた「想い」を銀座英國屋が責任を持って次へと繋いできた証なのです。
スーツが自動車の内装材に
回収されたスーツは、JEPLANのサプライチェーンによって、さまざまな方法でリサイクルが施されます。特に銀座英國屋が提供するウール素材のスーツは、「反毛(はんもう)」と呼ばれる繊維のマテリアルリサイクルに活用され、自動車の内装材などとして新たな製品に生まれ変わっています。

利用者からは「社会貢献になるなら喜んでお役に立ちたい」といった声が多数寄せられており、このサービスがスーツを誂える行為そのものに、新たな付加価値を与えています。
愛着のあるスーツを未来に繋げたいと考える方は、ぜひ「銀座英國屋」を訪れてみてはいかがでしょうか 。