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おにぎりを包んだ「木の紙」が文具に進化!“森の循環”を体感する一筆箋

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「おにぎりを包む木の紙」として、昔ながらの知恵が詰まった「経木(きょうぎ)」が、今、現代の暮らしを変えようとしていま長野県伊那谷を拠点とする「やまとわ」は、森と人をつなぐ新たな試みとして、この経木を「木の一筆箋」に進化させました。松枯れ病の危機にある信州アカマツ林を救う、伝統技術と最新デザインが融合したプロダクトの裏側に迫ります。

消えゆくアカマツ林を救え!「木の紙」でつくる森の循環

長野県伊那谷は、南アルプスと中央アルプスに抱かれた豊かな森林資源に恵まれていますが、林業の担い手不足や、アカマツ林を襲う「松枯れ病」という深刻な課題に直面しています。

株式会社やまとわが経木生産に取り組んだのは、まさにこの問題を解決し、豊かな森林資源を次世代に受け継ぎたいという切実な想いからでした。本来、被害が拡大すれば焼却処分されるアカマツに、紙のように薄く削るという伝統技術で「信州経木Shiki(しんしゅうきょうぎしき)」として新たな命を吹き込みました。経木は日常的に消費されるため、地域の木材利用を確実に進めることができるのです。

伝統技術に活版印刷で挑戦!不可能を可能にした職人技

今回新たに誕生した「木の一筆箋」は、経木という天然素材の可能性を大きく広げています。最大の挑戦は、紙とは異なり、反ったり割れやすかったりする経木への「活版印刷」でした。これまで様々な印刷方法で挫折を繰り返してきた中、桜ノ宮活版倉庫との試行錯誤を経て、ついに実現。木の質感そのものに加え、印刷の凹凸(おうとつ)も楽しめる、経木の新たな魅力を引き出す表現に成功しました。木をそのまま暮らしの中で使うことで、現代の暮らしをより心地よく、豊かに、面白くするという想いが込められています。

「クマと雷鳥」のほっこりイラスト!メッセージに森のぬくもりを添える

「木の一筆箋」は、1セット10枚入りで、そのうち3枚ずつに、ほっこりとした世界観のイラストが描かれています。イラストは「架空の山のおみやげ店」をコンセプトに手掛けるHIGASHI ALPSさんが担当。手紙を綴る雷鳥や、手紙を飛ばすクマといった、自然と共存する動物たちがモチーフです。木のぬくもりや、アカマツのほのかな香りが、書く人と受け取る人の心をやさしくつなぎます。無地のものも4枚含まれており、自分だけのオリジナルカスタマイズを楽しむことができます。

世界も注目!木のノートに続く「信州経木の文具」の新ラインナップ

やまとわは、以前から経木の調湿作用や抗菌作用を活かした食材包装だけでなく、経木がページになった「木のノート」や「ブロックメモ」などのステーショナリーを展開してきました。特に「木のノート」は、世界でも類を見ないユニークさから、日本国内だけでなく海外からも注目を集めています。

「木の一筆箋」(80mmx170mm、厚み約0.35mm)は、1セット10枚入りで価格は1320円(税込)。信州経木の文具「Shiki bun」の新しいラインナップとして、森と暮らしとの間に新しい関係性を築く循環への繋がりを目指します。

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