はじめまして、ソトコトペンクラブにエントリーした「海苔バナ」です。4年前、意思とは裏腹にUターンしました。
「いずれは地元に帰る」とは思っていましたが、それはあまりにも突然でした。
袖ケ浦ってどこ? どんなところ?
千葉県の内房エリア、袖ケ浦市。神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ東京湾アクアラインが目と鼻の先。高速バスで品川や新宿へ通えたり、川崎エリアより安く家が建つということもあって(微増ですが)人口は増えています。東京駅まで快速電車で1時間ほど。電車で首都圏への通勤はできなくないけど、“小旅行”感否めない距離です。1割弱くらいの方が東京へ通勤・通学されています。内房エリアの海沿いを埋め尽くすガス・電力・石油や製鉄などの工業地帯への通勤者が多いです。
袖ケ浦市の中でも、私の実家がある「蔵波台」は40年くらい前に工業地帯に合わせて開発された新興住宅地。共働き率が高かったり、車社会なのが要因だとは推察できるのですが、日中は不気味なほど人の姿を見かけません。
「憂鬱」「退屈」「窮屈」の要因
学生時代、「なんとなくみんなと一緒」が良しとされ、「周りとちょっと違う」とはじき出されるコミュニティが窮屈だった。東京で20年くらい過ごして帰ってきたら、よそを知ってしまったからか余計につまらなく感じる。だけど、比較対象ができたおかげで、学生時代に漠然と感じていた「憂鬱」「退屈」「窮屈」の要因がわかるようになった。
- 歴史が浅い
- 文化がない
- 惹かれる個店がない
- 観光資源、ない
- お祭り、ない
- 伝統的な地場産業、ない
- 経済活動が地域で循環していない
- コミュニティが、年代やライフステージの人で分断されている
- デザインの価値が低い(無いに等しい)
- マイルドヤンキーの定義に当てはまる項目、多め
(良い面も無くはありません。念のため。)
私が育った町に感じている憂鬱の要因は、各地域のベッドタウンに共通のことが言えるかもしれません。ここまで、ネガティブ要因しか言っていないけど、自分が暮らす以上はこの町を好きになりたい気持ちはある。
楽しくないなら、自分で楽しめるようにしたらいい。誰かが楽しくしてくれるの待っていられない。東京にいる時に関わった「地域のこと」。町を楽しくするヒントは、私の中に無限に備わった。
ひとり遊びも得意なほう。だけど、一緒に遊べる人がいたらもっと楽しくなる。それは、子どもでもいいし、ママでもいいし、単身赴任の人でもいいし、おじちゃんでもおばあちゃんでも。
出会う人に合わせてどの引き出しを開けようかってウズウズしている。人の営みがこんなにもあるのだから、文化がないわけない。まだ私には見えてないだけだって思うことにする。
徒歩圏の遊び場「KURA5_53」をオープンしました
町にワクワクする仕掛けや装置がないならつくればいいってことで、自宅の敷地の建物を改装しました。名前は「KURA5_53」です。
遊び場はできた。異なる年代、異なる業種、異なる考え方の人をかきまぜる場。
「町を変えたい!」とか「誰かのために!」とか大それた理念はありません。私はお節介だけど、奉仕の心は全くといっていいほど持ち合わせていない。いばれることじゃないけれど、「自分が楽しいか」「ワクワクするか」だけで始めてみた。
次回からは、「KURA5_53」を始めたおかげで出会えた「ひと」、始まった「こと」を書こうと思います。
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