シカで有名な奈良公園。奈良の大仏が収められている東大寺。皆さんも修学旅行などで1回は訪れたことがあるのではないでしょうか。私はそこから10分ほどの場所に住んでいます。初投稿の今回は、観光地と隣り合わせの生活で感じた「心の癒し」をご紹介します。
東大寺二月堂で、歴史や文化に想いを馳せる
近年、奈良県では宿泊施設が増加し、国内外から奈良に滞在する観光客が急増しました。そのため、奈良公園や東大寺大仏殿、「ならまち」と呼ばれる古き良き町並みが残る地域一体は大賑わい。活気があっていいものの、観光客を掻き分けての通勤にはちょっとストレスを感じることも。そんな日々の疲れを癒すために訪れるのが「東大寺二月堂」です。
ここは、奈良の大仏がある東大寺大仏殿の東側に位置します。しかも24時間参拝可能。本堂へつづく長い階段を上った先には、広大な奈良盆地が広がります。私はここで目を閉じ、この土地が生んだ日本国の礎と文化に想いを馳せます。時空を越えた旅から戻り目を開けると、今ままで抱えていた重荷は旅先に置いてきたようで、心がすっきり整います。おすすめの時間は早朝5時~7時。これから秋が深まり、紅葉の美しい景色も楽しめます。
やっぱり癒しの王者は「シカ」さま
日中、奈良公園では観光客が与える「しかせんべい」を目当てにたくさんのシカが押し寄せてきます。そんな忙しい昼間が過ぎ、夜から朝にかけてはシカも自由時間。過ごし方も人間と同じく、十鹿十色です。夜の住宅街や川の中を散策するシカ、草原で複数集まりくつろぐシカもいる一方、木の根元で一匹たそがれるシカもいます。時には鳴き声が重なり、まるで一つの音楽を演奏しているような時も。日常のふとした瞬間にシカに出会え、驚き、癒される。この街に住んで幸せと感じる出来事の一つです。
近所の人や行きつけのお店には、そんな「癒しのシカ」を理由に県外から移住された方々が多くおられます。「シカを理由に?」と思われる方、ぜひ奈良のシカに触れ、新しい出会いを発見してください。おすすめの時間は、早朝5時~7時の奈良公園周辺。昼間には見られないシカの表情に癒されるはずです。
就職を機に熊本から奈良へ来て11年。県内あちこち住まいを変え、その地域の暮らし、自然、伝統などを感じてきました。この経験も踏まえ、これからも住んで初めて感じる奈良の魅力を発信していきます。