大阪市内の街中を流れる、かつて淀川の本流であった水域(大川)には中之島があります。この島の北側は堂島川、南側は土佐堀川と呼ばれており、そちらの方が知られているかもしれません。この一帯には古くからの金融街や、大阪市役所や中央公会堂といった施設があります。水辺の風景にレトロな建物が並ぶ風景は、水都・大阪を象徴する風景の一つとなっています。
冬の夜にはイルミネーションで彩られ、幻想的な風景が見られます。また、大阪・関西万博を控えた今、大阪市役所前には公式キャラクターのミャクミャクが鎮座しており、この写真を撮った12月にはサンタクロース姿になっていました。





そんな中之島の西端には国際会議場や美術館などが立ち並んでおり、この界隈にこの記事の舞台である「大阪市立科学館」があります。


これまたミャクミャクがたくさんいる建物(関西電力本店ビル)を横目に、近代的な丸みを帯びた建物に入っていきます。近未来を予感させるような雰囲気に、ワクワクしますね。受付を済ませたら、まずは最上階に案内されました。そこで最初に目に入ったのは、太陽の模型。宇宙、地球を含む様々な天体や隕石などについての解説がありました!誰もが子どものころには一度は興味を抱くのではないでしょうか。そのような展示を見るのはとても楽しい時間です。

その展示が終わると、物理学のいろいろなテーマの展示があり、それらを応用した電気、熱、光などのエネルギーを利用する技術が私たちの生活や社会をどう支えているのかを一気に学ぶことができます。発電体験などもあり、一気に身近に感じると思います。


合わせて、この施設の面白いところのひとつが、「大阪と科学」と題した、大阪で取り組まれた研究や理化学の教育、普及・向上した産業技術の歩みを一挙に見ることができるところ。地域に密着した科学館というのも、ユニークだと思います。ここでは、いまの大阪大学や大阪公立大学の基となった機関で行われた研究、実際に使われた機器なども展示されています。
下の階に向かうと、主に化学分野の展示があります。こちらも、私たちの身の回りにある物をテーマに展示されているほか、これからの化学はどうあろうとしているのかということに触れられます。
展示を全て見て、1階に戻ると期間限定の特集コーナーがありました。大阪・関西万博を控えたいま、やっていたのは「万博で夢見たサイエンス」。万博の目玉のひとつは、最新技術。1970年の大阪万博でも、当時の最新技術が一挙に集合しましたが、どんな展示があったのかを一目で見ることができました。合わせて、今年の万博ではどのような最新技術をみることができ、その先社会をどうデザインしていくのかを楽しみにする気持ちが強くなりました。

科学を身近に面白く感じさせてくれるこの施設、子どもの自由研究のテーマ探しなどにもピッタリだと思います!大人も子どもも、理科が得意な人もそうでない人も、ぜひ一度足を運んでほしいスポットです!