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【鹿児島県・奄美群島 油ぞうめん】ソーミンチャンプルーとは違う?そうめんが夜空を飛び交う祭りソーメンガブー

幸秀和

幸秀和

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第ニの故郷としての島と出逢えるきっかけを届けられたらと、オンラインコミュニティ運営やイベント企画などで活動しています。そのひとつが、島食材でおうちごはん「島食材生活。」です。

目次

油そばのような麺料理?

油ぞうめん、どんな料理が思い浮かびますか?

文字から想像すると、「ぞうめん」はそうめんの濁った呼び方で、スープの無いラーメンの一種である油そばのような、タレなどを絡めて食べる麺料理と想像されるのではないでしょうか。

見た目は、沖縄県の郷土料理であるソーミンチャンプルーとかなり似ています。具材もさまざまで、お店によって違います。サッと作れるので、家庭のお昼ご飯で作られることも多いそうです。

ソーミンチャンプルーとは違う?

調理法はチャンプルーと同じで、そうめんと具材を炒めるのですが、違いはだし汁を加えること。パスタとソースを合わせるような感じです。具材とだし汁を変えると、鶏がらスープは中華風、コンソメだと洋風になります。ナンプラーやパクチーを加えるとアジアン風など、色々なアレンジが楽しめます。だし汁を多めにして、飲みの〆として食べるのも良いですね。

そうめんが夜空を飛び交う祭り「ソーメンガブー」

投げられたそうめんを奪い合う。繊細なそうめんもビックリな激しいお祭りが、鹿児島県喜界島で行なわれています。喜界島・中里集落の豊年祭(集落の安全や豊年などを祈願するお祭り)の行事の1つで、100年以上も続いているそうです。

乾麺の束がやぐらの上から投げられると、みんな一斉に手を伸ばして、無事にキャッチ! と思いきや、それを奪い取られます。誰かが先に取ったそうめんを奪うことも許されるという荒々しさ。

「取られないようすぐに懐に入れる」

油断できない緊迫感にみなさんも真剣な顔、子どもたちが取り合う様子に周囲から笑い声があふれました。

島食材を日常に。おうちで出来る島料理「油ぞうめん」

いりことゴマ油の香ばしい香りが広がる、ニラ、もやしを使ったシンプルなアレンジです。ちなみに、喜界島の白ごまは国内生産量日本一。

~作り方~
1. いりこをゴマ油で炒めて、風味・香りをうつします。油の量はフライパンを少し斜めに傾けて、いりこが浸るぐらい。
2. そうめんの茹で時間は30秒ほどで、ほぐれたら大丈夫です。ザルに移して、ぬめりを水でしっかりと洗い流します。
3. もやしを少し炒めて、そうめんとニラ、昆布だしの顆粒と水(お好みの量)を加え、中火でサッと炒め、塩で味を整えたら完成。
ポイント:そうめんは最後のだし汁で茹で上がるので、固めで大丈夫です。ぬめりをしっかりとる事で、くっつきを防ぎます。

次回【長崎県・壱岐島 うにめしの素でカルボナーラ】うにで炊き込みご飯⁉

今回は【鹿児島県・奄美群島 油ぞうめん】のご紹介でした。

身近にある食材で再現できる島料理で、サッと作れてアレンジも自由自在です。お好みに合わせて色々と楽しんでいただけたら嬉しいです。

次回は、長崎県・壱岐島の特産品を使ったアレンジ料理です。うにと卵とチーズで濃厚さを重ねがけした、うにの風味が口いっぱいに広がるパスタです。

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