他県の人からは茨城県ってどう映っているのだろう。初めて会う人から「どこ出身?」を聞かれたら、「茨城です」と答えるのがどこか恥ずかしさがあり、「関東」と言葉を濁してしまうこともあった。そんな私も成長したのか? 茨城って意外と観光スポットや有名な場所、イベントなどが多いこと。景色が大きく変化している場所もあるが、昔ながらの魅力も持ち合わせていて、茨城の底力を感じる。
ちょっと旅に出たい、普段とは違った景色を見てみたいそこのあなた! 茨城もなかなかいい場所ですよ!
つくばでねぶた? 「まつりつくば」に参戦
SNSでリサーチしていたら、「まつりつくば」という聞きなれない名前。ねぶたが観れるらしいとのニュースをキャッチ。
青森県は、何度か旅行していたが、ねぶたを生でみたことなかったな……。思い立ちさっそくつくばへ。つくば駅の駅前にはすでに多くの人が行き交っていた。パンフレットを見つけて歩いていると、たくさん露店や地元のレストランなども出店しているようだ。
「まつりつくば」の始まりは1981年の今から37年前。つくば市最大の夏のお祭りとして多種多様なイベントなどを2日間にわたり開催している。
涼み処を探して歩いた先に
久しぶりのお祭りにテンション高めに散策! と思っていたが、昼間に歩くのは久しぶりということで、暑さにやられ、パワーダウン。いったん休憩をしようと、日差しをよけながらふらふらと歩く。お祭りのにぎやかな音が小さくなり静かな通りをどんどん進む。
曲がりくねった道を抜けるとその先に大きなかやぶき屋根を見つけた。
江戸時代頃に建てられた古民家「さくら民家園」
公園には何度か足を運んだことがあるが、この場所は初めてきた。「おじゃまします」と心で唱えながら入口を入ると……大きな大きな古民家が迎えてくれた。
縁側には「チリンチリン」と風に吹かれて音を鳴らす、風鈴が……。なんとも風情がある。重厚感を感じる屋根をまじまじと眺めながら中へ。
「す、涼しい!!」
エアコンもない場所なのに、ひんやりとした空間! お座敷や奥には茶室、釜戸に土間もあった。
さくら民家園は、つくば科学万博が開催されたタイミングで、中央公園内に移築されたとのこと。「毎年11月に開催されるつくば市民文化祭でお茶会も開催していますよ」と管理人さん。
暑さをしのぎながら、「まつりつくば」の音もかすかに聞こえるこの空間。日々の喧騒から解放された気がした。
涼みスポットとしても良い場所だが、周辺は自然に囲まれていて、桜の時期もおすすめとのこと。小さな発見から生まれた大きな収穫。四季折々の表情もみてみたい。
散歩って楽しい!
散歩すると気持ちもいつもより軽やかで、身体もリフレッシュできる。昔ながら場所や新しい場所。
今度はどこに行こうか。
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