3. 陸の果て、自己への配慮
著者が2012年に青森県の竜飛岬を出発し、震災の爪痕が残る東北の海岸沿いを風雪と孤独に襲われながら、63日間徒歩で南へと下った際に書かれた日記のような手記。自らが何と向き合うべきか、迷うたびにページを開いている気がします。
書籍情報
著者:遠藤水城
出版社:パブ
発売日:2013/1/7
4. 人工地獄─現代アートと観客の政治学
美術と社会の関係性の変化や、美術史においてあまり語られてこなかった、「参加」に着目した一冊。東北と美術をどう結びつけ、地域の人を巻き込みながら文化施設を発展させていくのか、を考える手がかりになりました。
書籍情報
著者:クレア・ビショップ著、大森俊克訳
出版社:フィルムアート社
発売日:2016/5/24
5. ただ、そこにいる人たち─小松理虔さん「表現未満、」の旅
静岡県浜松市に拠点を置く、障害のある「くぼたたけし」さん個人を全面的に肯定することをコンセプトに始動した『たけし文化センター』を観光した旅行記。他者と共に生きる上で地域の文化施設の果たす役割を考えさせてくれます。
書籍情報
著者:NPO『クリエイティブサポートレッツ』、小松理虔著
出版社:現代書館
発売日:2020/11/25