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「響け、北の大地に」伝統を刻む太鼓の響き —道東が育む地域の誇り、文化継承

山﨑 陽弘(やまざき あきひろ)

山﨑 陽弘(やまざき あきひろ)

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少子高齢化や人口減少の波は、多くの文化団体での伝承・活用に深刻な影響を及ぼしています。北海道も例外ではなく、北海道文化財保存活用大綱でも取り上げられるなど傾向が顕著であり、後継者や指導者の育成が喫緊の課題となっています。そのなかで、北海道・道東地方の豊かな自然と歴史を背景に、地域の文化である「和太鼓」を力強く響かせ守り続けている2つの団体、別海町の「知床流一門会 風蓮湖上太鼓保存会」と釧路市の「北海道釧路江南高等学校 蝦夷太鼓部」を紹介します。

目次

祖父母の代から受け継ぐ、地域の絆「風蓮湖上太鼓保存会」

風蓮湖では国の天然記念物であるオオワシや、オジロワシの姿を見ることができる。(写真提供:写真AC)

北海道の東部・別海(べつかい)町。隣の根室市にまたがる風蓮湖(ふうれんこ)は豊かな自然に育まれるラムサール条約登録地で、渡り鳥を観察する多くの人たちが、世界各地から集まります。その湖のほとりにある上風連(かみふうれん)地区に、1984年に発足した「知床流一門会 風蓮湖上太鼓(ふうれんこじょうたいこ)保存会」があります。

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