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スポットライトを浴び、人生最高の笑顔で歩くシニアモデル18名の“劇的変身”

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「私なんて……」と震えていた手は、メイクを終えた瞬間、堂々とピースサインを掲げていました。12月20日、横浜で開催されたファッションショー「YOKOHAMA OLD GIRLS COLLECTION」。そこに立ったのは、60〜80代のシニア女性18名です。介護美容のプロたちが魔法をかけると、彼女たちはまるで女優のような輝きを放ち、客席からは「かわいい!」の大合唱。人生の最終章を“主役”として生きる、シニアたちの圧倒的なエネルギーの正体に迫ります。


「魔法」の力で女優へと覚醒!介護美容が生んだ奇跡のバックステージ

バックステージでは、介護美容専門スクール「介護美容研究所」の受講生・卒業生たちが、一人ひとりの顔に丁寧に彩りを添えていきました。最初は「恥ずかしいわ」と伏し目がちだったモデルたちが、鏡の中の自分に自信が芽生えた瞬間、劇的な変化が起きたのです。

「つけまつげを付けてほしい!」「この色を使いたい!」と積極的に希望を伝えるその姿は、まさに舞台前の女優そのもの。自身のコンプレックスを気にする声には、技術だけでなく「心のケア」を伴うポジティブな声かけを。「50歳は若返った」と感じさせるほどの変化は、単なる化粧の力ではなく、彼女たちの内面に眠っていた「美しくなりたい」という原始的な欲求が爆発した瞬間でした。

思い出の振袖がジャケットに。歴史と前衛が交差するランウェイ

ステージ前半は、亡き母の振袖をリメイクしたドレスや、帯を活用したジャケットなど、それぞれの人生の物語を背負った衣装で登場。後半にはデザイナー・飛鳥井蓮子氏による独創的な「前衛着物」がランウェイを彩りました。

「高齢者」という言葉が似合わないほど堂々と歩く姿は、観客を魅了。実はこのモデルウォーキング、単なる見せ場ではなく、健康寿命を延ばす「フレイル予防」としても期待されています。心と体が同時に輝く、新しい時代のシニア像がそこにありました。

地域の個性が結集!多様な「縁」が創り上げた奇跡の舞台

今回のショーを主催したのは、一般社団法人フラットガーデン。メイクはプロを目指す受講生、照明は障がいを持つ方々など、地域の多様な個性が重なり合って完成しました。

「感動して涙が止まらなかった」という観客の声に、主催者側はさらなる展望を描いています。次回は男性モデルも募集し、横浜市全域へ活動を広げていく予定。美容を通じて「心のバリア」を解き放つ。そんな新しい社会の形が、横浜から日本中へと広がり始めています。

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