「人も食も、いのちはすでに魅力的!」と考えている「aiyueyo」では、らしさがあふれるごきげんな人生の実現を応援しています。人生の大きな割合を占めるのが仕事。そんな仕事を自分の強みや想いの宿った「ナリワイ」に変えている方々がいます。この連載では自分のナリワイを楽しむごきげんな大人たちを紹介していきます。
今回お話を聞いたのは、昨年秋から千葉県にある柴海農園さんでお仕事をされている、まつさんです。ご自身の身体と向き合い、健康に育てられた野菜を取り入れることで、こころと身体のごきげんを叶えた、まつさんにお話しをお伺いしました。
千葉県・印西市で有機農家をしている柴海農園
― まつさんが働いている柴海農園さんについて教えてください。
まつさん:千葉県の印西市で、年間約40品目150種類のやさいを農薬・化学肥料を使わずに栽培しています。収穫した野菜は、個人宅への宅配・飲食店・小売店への販売や、規格外野菜を中心に使ったピクルスやジャム・ケーキなどの加工品の製造もしています。
― まつさんは、いつから柴海農園さんでお仕事をされているんですか?
まつさん:2023年10月からお仕事をしています。わたしは主に、ピクルスやジャムなどの加工品を製造したり、野菜の栽培や収穫をしています。
食生活を見直して気づいた、野菜のチカラ
― 農業に興味を持ったきっかけってありますか?
まつさん:わたしは、中学生くらいの頃から20代後半くらいまでずっと、慢性的な頭痛や生理痛に悩まされてきました。ある時、夫から「暮らし方、生き方がそうしているんだよ。」と言われて衝撃を受けたんです。そこから少しずつ生活習慣を見直していきました。
それまであまり食べるものを意識したことがなかったんですけど、野菜を中心にした食事に変えたり、睡眠をしっかりとったり。そうしたら少しずつ体調が改善してきた実感があって。食べたもので身体はできているんだなぁって思いました。
それから、野菜に興味を持つようになったんです。
調べていくと、農家さんによってこだわりや育て方が違うことが分かりました。そこで、スーパーで売っている有機栽培の野菜から生産者さんの情報を調べて、その農家さんへ連絡をとり、援農に行くようになりました。ここのお野菜は、みずみずしくて、野菜そのものの味が濃くて、本当においしいんです。
― 農家さんへ連絡して、援農に行くってすごい行動力ですね。
心を込めて育てた野菜を、しっかり届けきる
― そのころから農業をやってみたいと思っていたんですか?
まつさん:農業に興味はあったんですけど、夫の仕事の都合で香川県に引っ越すことになり3年間は学校の給食を作るお仕事をしていました。けど、農業がしたいと思う気持ちが日に日に強くなっていました。わたしは料理が好きで栄養士免許を持っていたので、農業と料理の両方でお仕事したいと思っていました。そこで、野菜の栽培だけでなく、加工品の製造や販売までを一環して行う、6次産業をしている農家さんを探していました。そんな時に、柴海農園さんを見つけたんです。
― 香川県から、千葉県の柴海農園さんで働くって決めたのはすごいですね!
まつさん:そうなんです。有機栽培をされている農家さんは色々あるんですけど、6次産業をして、さらに社員を募集している農家さんって、全国を探してもあまりなかったんです。柴海農園さんの代表の想いを聞いたり、活動を見て、健康でおいしい野菜を育てる強いこだわりに惹かれました。
―柴海農園さんのどんな想いに共感したんですか?
まつさん:人間と同じで健康に育った野菜は、病気にもなりにくく、多少の虫にも負けない。野菜が健康に育つための環境を整えるのが農家の仕事と語る代表に、とても共感しました。また、入社を決める前に、3日間ほど研修(職場体験)をさせてもらったんです。
そのとき、働いている皆さんが丁寧に仕事を教えてくださって、温かく迎えてくださって。なにより、楽しそうに働いているのが印象的で、ここで働きたいと思いました。
― 実際に、柴海農園さんで働いてみてどうですか?
まつさん:働いている方たちが優しくて、雰囲気がとてもいいですね。柴海農園は、売る(届ける)のが上手だなって思います。代表は直接顔の見える関係を大切にしていて、いつもお客さんのお困りごとを聞いて、どうしたら解決できるかを一緒に考えている感じがします。結果、口コミで紹介してもらったり、届けたい相手にちゃんと届いているんですよね。
また、規格外の野菜や旬を迎えて一気に収穫できる野菜は、うまく売れないと破棄されてしまうことがあります。けれど、柴海農園では、破棄することなく、新鮮なうちに加工品として使い切れているのも素敵だなと思います。最近は、自社の田んぼで育てたお米を米粉にして使ったケーキやお米でできたジャムづくりにも力を入れているんです。
― 米粉のケーキやジャム。気になります!
まつさん:愛食フェスで、持っていくので是非味わってみてください。お米のジャムは砂糖を入れてないので、お米の自然の甘さを感じていただけると思います。当日は、旬の新鮮なお野菜とピクルスやジャムやケーキなどの加工品を準備してお届けする予定です。健康に育った野菜のおいしさをお届けできたら嬉しいです。
5月25日の愛食フェスに出店します!
いかがだったでしょうか。ご自身の原体験から感じた想いを行動に移し、現在は柴海農園さんで野菜作りや加工品を製造しているまつさん。旬のおいしさが詰まった野菜や加工品を味わってみたくなったのではないでしょうか。ぜひ柴海農園さんの想いが詰まった商品に出合いに来てくださいね。
愛食フェス概要:
日時:2024年5月25日(土)11:00~17:00(雨天決行)
場所:BONUS TRACK(東京都世田谷区代田2丁目36-15)
内容:マルシェ
入場料:無料
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