まさに今が旬!ぶどうの楽しみ方
1つ目がハウスで環境制御しながら育てる「ハウス栽培」。2つ目が屋外の畑でぶどうを育てる「露地栽培」。3つ目がぶどうを長く楽しめるように、保存技術を使って「貯蔵」する方法。
この中で、自然に近いかたちで育てられた「露地栽培」のぶどうがまさに今、『旬』を迎えています。本来の味わいや香りを存分に楽しめるのが『旬』のよろこび。今回は代表的な秋の味覚であるぶどうを、より美味しく楽しく、心ゆくまで楽しむ方法をお伝えしていきます。
品種ごとの違いを楽しむ
食べ比べてみると色、味、香り、皮のむきやすさ、種の有無、食感といった様々な要素の違いを楽しめます。家族や友人などと一緒に食べて感想を言い合う、そんな時間もきっと楽しいはず。
また、その品種のルーツをたどってみるのもぶどうの楽しみ方の1つです。
たとえば、皮がパリッとしていたり、実がじゅわっとみずみずしかったり、ぎゅっと引き締まっていたり、こんな食感のぶどうは、先祖にも同じ要素をもつぶどうがあることが多いです。
人間と同じで、親子の共通点が見つかると何だか楽しい気持ちになります。そんな風に品種をとらえると、ただ「ぶどう」として食べていたものがなんだか愛らしく思えてきませんか?
同じ品種でも異なる味わいが楽しめる
今では種なしが多くなった巨峰ですが、種あり巨峰は種なしにはないガツンとした濃厚な味わいが楽しめます。
種のないぶどうのほとんどは初めから種がないのではなく、簡単に言えば「種をなくす」作り方をしているのですが、その作り方により味が薄く感じられたり、脱粒(だつりゅう=房から粒が落ちること)を防ぐために早く収穫する場合もあります。それに比べると種ありのぶどうは味が濃く感じるのです。
種なしぶどうは食べやすく気軽にぶどうを楽しむことが出来ますが、本来のぶどうの美味しさを存分に味わうために、あえて種ありのものを手に取ってみる、それもまた楽しみ方のひとつです。
お盆の頃に出回るのはハウス栽培のもので、繊細な味わいと香りが特徴でしたが、露地栽培になるとよりいっそう濃厚な甘みが感じられます。この時期ならではの味わいです。
このように色んな観点から違いを楽しめるのがぶどうの魅力。
ぜひ、愛でながら味わってみてくださいね。
おすすめの食べ方
ぶどう(特にシャインマスカット)の食べ方でぜひ試していただきたいのは、少し常温に戻して食べること。シャインマスカットは香りに特徴がある品種ですが、その至極の香りは10度前後が特に感じやすいのです。
口に広がる芳醇な香りをたっぷりと、味わってみてくださいね!
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