梅干しと一緒に得られる副産物。梅酢の使い手に今年はなる

連載 | ハタケト仲間 この指とまれ! | 7 梅干しと一緒に得られる副産物。梅酢の使い手に今年はなる

2022.06.17

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梅干しづくりの副産物

梅雨の楽しみのひとつが「梅仕事」。

梅は果実ですが熟しても甘くはならず、生のままは食べません。加熱したり、アルコールや塩、糖などで分解させることで保存効果も高まります。家庭でできる梅仕事は色々ありますが、今回は梅干しづくりでうまれる「梅酢」の使い方についてご紹介します。

梅酢の使い方

梅干しづくりの過程で、梅を塩漬けにしたことで果汁が出てきます。塩を溶かした果汁は日増しにかさを増し、これが最終的に梅酢になります。

<料理に> 
・みりんと1:1で合わせて酢飯に(ツンとしないのでオススメです)
・おむすびを握るときの手水に(保存性が高まります)
・醤油とオリーブオイルでドレッシングに
基本的な使い方は普通のお酢と同じですので、難しく考え過ぎずまずは使ってみましょう。

<暮らしに>
・クエン酸の抗ウイルス効果を活かしてうがい薬(水で約10倍に薄める。万が一飲み込んでも大丈夫)
・手指や喉の消毒に(2倍に薄めたものをスプレーボトルで)
・夏の猛暑日など、電解質や水分補給に(水1リットルに梅酢15〜20ccが目安)

当然ながら梅酢の成分は塩と梅だけ。穀物を醸造させてつくる酢酸のお酢とは違ういわば「梅の果実酢」。「普段あんまりお料理にお酢を使わない」とか「酢のものが苦手」という方もいるかもしれませんが、そんな方にこそ梅酢はオススメです。

自分の暮らしにちょうどいいバランス

お風呂の温度や、お料理の塩加減、もしくは、仕事の段取り、体調、機械の調子といった様々な場面で「ちょうどいいバランス」が取れていることを「良い塩梅」と言って、梅仕事に語源があるんだそうです。(諸説あり)

梅酢だって使えないほど仕込んでも、消化できなければ無駄になってしまいます。また、いくら体に良いと言われてるとは言え、体調や体質は人それぞれ違うもので、まずは自分や家族の体が何を求めているかを探ることの方が先でしょう。

毎日せわしなく過ごしているなかで、小さな果実が教えてくれるこうした感覚を思い出せること自体がまた塩梅だと思うのです。
よかったらみなさんも、こうした「暮らしの塩梅」を意識してみてください。


●この記事は以前にハタケトに掲載した記事から編集・転載したものです。

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