能登に帰ってきた理由
2024年1月1日、能登半島地震が発災。私は発災後少しタイミングを置いた同年4月27日から1週間、能都中学校体育館で避難所支援に従事した。避難所生活は一旦の落ち着きを見せていたが、公費解体が進まず、避難者のフラストレーションが高まっていた頃であった。

そして今回は同じ能登町の田んぼを舞台に、お米オーナーとして再び関わることになる。目的は復興の様子を自分の目で確かめることと、震災後人口流出が止まらない能登の農業支援として、何か自分にもできることはないかと、この仕組みを知った時から申し込むことは決めていた。
オーナーになる
お米オーナーとしての参加費は11万円(税込)。通常想定される田んぼオーナーやお米をリターンとするクラウドファンディングとは訳が違う。
申し込みの際の注意点としては、レジャーやイベントを目的とするオーナー制度ではなく、「本気の」お米オーナーであるということ。
仕掛けたのは社会課題解決コーディネーターの秋田大介さん。参加者の多くが彼の考えることなら間違いないと申し込みを決めていた。私もその一人である。
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本気の作業
現地の農作業は計画上で年間2回。今回は6月末だったが、到着すると田んぼの様子としては、すでに田植えは終わっている。次回は8月末を予定しており、もちろん稲刈り時期はまだまだ先である。
そう、イベント的な田植えや、収穫祭でおにぎりを頬張るのではなく、あぜの草刈り、水路の泥上げ、電気柵の設置、田植え後の大量に積み上がった苗パレットの洗浄など、農家さんが本当に必要とする農作業を本気で行うのである。
特に草刈りである。公園や運動場の草引きとは異なる広大な農地を機動力を活かして刈り払っていくには専用の農機具が必要となる。
まずは田舎では馴染みのある刈り払い機。安全講習を受けているとはいえ、エンジンをかけて振動を感じるとちょっとビビってしまう。私は田舎出身で手伝い程度では刈り払い機を扱っていたので大丈夫と思っていたが、メーカーや機種の違いで、扱いにかなりの差が出るのを体験した。


次に畝刈機。皆初めて扱ったのだが、機動力の半端ないこと。少し手慣れて進んでいく様子に、40〜50代の参加者たちからはまるで少年・少女の眼差しが向けられた。


天候との相談になる農作業であるため、雨天時には苗パレットの洗浄と格納を任せてもらえた。倉庫に大量に積み上げたパレットを見て満足気分であったが、後で聞くと、それでも全体量の5分の1程度であったとのこと。農家は偉大である。

つながりは続く
今回の作業にあたり、事前にSNSで発信されていたこともあり、現地で沢山の方とお会いすることができた。
石川県の宝達志水町からロードスターで駆けつけてくれた同業である公務員、能登町のイカした公務員、能登町役場に派遣3年目になる防災担当者、そして避難所で大変な状況の中、親しくしていただいたご夫婦。人と人との交流を通じて能登に関われているという自己効力感すら高まった。

もちろん、今回初めましての方とのつながりも能登に引き続き関わるきっかけとなることは間違いない。世間では簡略化・合理化が進み、そのためか公民館の長机を並べてカレーを食べることなんて意識して選ばないと経験できないコンテンツになってしまった。噂に聞いていた農家さんカレー、めちゃくちゃうまかった!!

次は8月に、引き続き能登に帰ってきます。


















