新型コロナウィルス感染拡大の懸念から、今年のお花見は、「宴会を伴う飲食」の自粛や、感染予防対策の徹底、短時間での鑑賞が呼びかけられています。そのような中で、今年は「密でない近場」をお出かけ先として選ぶ人が増えることから、これまでの人気お花見スポットだけでなく、新しいお花見スポットにも注目が集まりそうです。川崎市多摩区は、首都圏を代表する広大な自然環境を保有し、コロナ禍におけるおでかけスポットとして注目を集めています。そこで今回、「都内近郊&密にならない」川崎市多摩区の穴場お花見スポットをご紹介します。
『生田緑地』360度のパノラマ景色とともに楽しむ桜
首都圏を代表する緑豊かな自然環境を有している『生田緑地』。 敷地面積は95.5haに及び、東京ドーム約20個分の広さを誇ります。春にはソメイヨシノや、八重桜、山桜、しだれ桜など、合計約1,500本の桜が楽しめる多摩区一のお花見スポットです。生田緑地の広大な敷地で、密を気にすることなく、思う存分にお花見を楽しむことができます。
生田緑地のオススメお花見スポット!
▶枡形山展望台
生田緑地の東口に位置する枡形山展望台は、晴れた日には、富士山や東京スカイツリー、東京タワーからみなとみらい方面まで見渡せる人気スポットです。展望台からは生田緑地の桜の全景を望むことができ、山全体が桜のベールに包まれた圧巻の景色を堪能できます。360度のパノラマ風景とともに楽しむ桜景色は絶景です。
コロナの影響で「生田緑地」が話題のスポットに!
新型コロナウィルス感染拡大の影響から、密にならない屋外に出かける人が多くなりました。その中でも、生田緑地は広大な敷地と自然を有することから注目を集め、昨年の秋の行楽シーズンには来園者数が増加し、家族連れに大人気のスポットになりました。
2021年3月28日(日)森のマルシェ開催 ー3月のテーマは“いちご”ー
毎月第2・第4日曜日に生田緑地で開催される「森のマルシェ」。多摩区近郊の人気店舗が集まり、ベーグルや和菓子、地元野菜などを販売します。ピクニックを楽しむ家族連れを中心に、毎月大人気のイベントです。3月のテーマは“いちご”。今が旬のいちごを使った、甘酸っぱいオリジナルメニューを桜と共にお楽しみください。
開催日時:2021年3月28日(日)10:00~15:00
場所:生田緑地 東口ビジターセンター 2階出入口前 園路
※「飲食を伴う宴会」はお控えください。
※雨天中止
※新型コロナウイルス感染症の状況により、市行政運営方針に基づいてイベントの中止など内容が変更になる場合があります。最新の情報は生田緑地HP をご確認ください。
【生田緑地】
住所:川崎市多摩区枡形7-1-4
アクセス:
小田急線「向ヶ丘遊園駅」南口から徒歩約13分 小田急線/JR南武線「登戸駅」生田緑地口から徒歩約25分
入園料:無料
『二ヶ領用水』水の心地良いせせらぎと共に楽しむ桜の絶景
二ヶ領用水は、江戸時代、新田開発のために引かれた用水で、多摩川などを水源とし、神奈川県川崎市多摩区から川崎市幸区までを流れる、全長約32kmの神奈川県下で最も古い人工用水路です。水辺の散策路として地域の方々に親しまれています。住宅街の中をひっそりと流れる小川に、およそ2kmにわたり約340本のソメイヨシノが立ち並び、水の心地良いせせらぎとともにゆっくりと桜鑑賞することができます。
※新型コロナウィルス感染拡大の影響により、「宿河原桜まつり」、夜間の提灯によるライトアップは中止となりました。
二ヶ領用水のオススメお花見スポット!
▶南武線の鉄橋『船島川橋りょう』
二ヶ領用水の珍スポット、『船島川橋りょう』。南武線の線路が通る鉄橋で、ガード下の高さは約1.2m、腰をかがめないと通ることができない場所として知られています。腰をかがめながらガード下をくぐって楽しむのもおすすめですが、ここでは桜の中を走る電車を間近で見ることができるため、迫力と風情ある風景を楽しむことができます。南武線と桜の共演を是非お楽しみください。
【二ヶ領用水】
住所:川崎市多摩区宿河原1~6丁目
アクセス:JR南武線「宿河原駅」から徒歩3分
『稲田公園』上野に並ぶ桜の名所「稲田堤の桜」を受け継ぐお花見スポット
遊具広場の大きな鯨のオブジェが象徴的で、別名「くじら公園」とも言われます。少年野球場をはじめ、水遊びのできる「せせらぎ」があり、休日には多くの子供たちで賑わいます。かつては、飼育しきれなくなった魚を託す「おさかなポスト」もあり、子供たちに大人気でした。春になると約100本のソメイヨシノが咲き誇り、子供たちの憩いの場を彩ります。家族で訪れるお花見スポットとして人気の場所です。
稲田公園のオススメお花見スポット!
▶くじらのオブジェ
シンボルマークであるくじらのオブジェ近く、遊具の置かれた場所が一番のお花見スポット。大きな桜の木々が立ち並び、桜の木の下で子供たちが楽しそうに遊ぶ様子を写真に収めることができます。少し変わったお花見を楽しみたい人は、くじらのオブジェから目の前のソメイヨシノを見上げれば、くじら目線でお花見が楽しめます。
上野に並ぶ桜の名所「稲田堤の桜」
提供元:菅町会
明治31年(1898)、多摩川堤防の補強のため、中野島境から矢野口に至る土堤に251本のソメイヨシノの苗木を植えたことから、この土堤を「稲田堤」と呼ぶようになり、大正時代から昭和の初頭になると、「稲田堤の桜」は東京の上野、飛鳥山、小金井と並んで花の名所として親しまれました。最盛期には2,000本の桜の木が植えられ、毎年3~4月には臨時列車が出るほど、多くの花見客で賑わいました。
提供元:石井 潔 さん
「稲田堤の桜」は桜の名所として昭和初期まで賑わい、昭和46年(1971)に100本ほどの桜の木を植樹して「稲田公園」が開園し、「稲田堤の桜」の代わりとなるお花見スポットとなりました。
【稲田公園】
住所:川崎市多摩区菅稲田堤2-9-1
アクセス:JR南武線「稲田堤駅」から徒歩10分