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熱々で提供されるアイスコーヒー!?名古屋人が愛する喫茶店「コンパル」の名物を深掘り

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夏、汗ばむ体を冷やすために喫茶店に入って、アイスコーヒーをゴクゴクと飲み干す。暑い日のあの瞬間は、なんともたまりません。

喫茶店文化が根付く名古屋でも、独自のアイスコーヒーが飲める店が「コンパル」。市内に9店舗を展開し、地元で愛されるローカルチェーンの喫茶店です。

初めてコンパルを訪れる人がアイスコーヒーを注文すると、「えっ?」と驚かれることもしばしば。それもそのはず、カップに入ったホットコーヒーがテーブルに置かれるのです。氷の入ったグラスに自分で注ぎ、自分でアイスコーヒーにするのがコンパルのスタイル。なぜ、このような飲み方が定着したのでしょうか?

目次

他とは一味違う!自分で冷やして完成させるアイスコーヒー

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昭和22年(1947年)に喫茶店「コンパル」が開業。翌23年に現在の大須本店所在地に移転しました。
訪れたのは、名古屋市中区・大須商店街にある「コンパル大須本店」。
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赤いソファやタイルの施された壁から昭和の面影を感じられます。
“ザ・喫茶店!”な趣が漂う店内。モーニングやランチの時間帯には多くの人でにぎわいます。さっそく、アイスコーヒーを注文。
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アイスコーヒー/420円
デミタスカップに入ったホットコーヒーと、氷の入ったグラス、クリームが運ばれてきました。

卓上のメニュー表にも紹介されているおいしいアイスコーヒーの飲み方は、次の通り。

1.    まず、温かいままのコーヒーにお好みで砂糖を入れてよく溶かします。
2.    氷の入ったグラスにコーヒーを注ぎます。
3.    最後にクリームを入れて召し上がれ。

ドリップコーヒーならではのまろやかな深みがありながらも、すっきりした味わい。豆本来の香りがふわりと鼻に抜けます。

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そ〜っと注ぐとむしろこぼしてしまいがち。躊躇なく一気に注ぐのがポイントです!
大須本店の店長・播磨良明さんに話を聞いてみると、「熱々のコーヒーを瞬時に冷却することで、香りや風味を損なわずにおいしいアイスコーヒーが完成するんです」とのこと。

たしかに、ドリップコーヒーを急速に冷やすとおいしいというのは聞いたことがあります。しかし、“冷やされた状態”ではなく“自分で冷やす”スタイルは、他店では見かけられません。コンパルではいつからこのスタイルでアイスコーヒーを提供しているのでしょうか?

「アイスコーヒーは昭和22年の創業時からメニューにありました。当時はコーヒーといえばホットが主流でしたが、創業者である先代社長がアイスコーヒーを商品化したと聞いています」

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コンパル大須本店 店長 播磨良明さん
コンパルではホットコーヒーにもこだわっていますが、アイスコーヒーはまた抽出濃度を変えているといいます。

「ホットコーヒーをそのまま冷やしただけでは、味が落ちてしまいます。アイスコーヒーの場合は、ホットコーヒーと同量の粉に対して湯量を減らした濃厚なコーヒーを抽出しているのです。氷が溶けると、ホットコーヒーと同じ濃度となります」

飲む直前に冷やすことでおいしくなるのはもちろん、自分で最後の一手間を加えるという行為もなかなか乙なものです。

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コーヒーに添えられているクリームも、添加物を一切加えず生乳だけでつくられています。ホットの状態で砂糖を入れるので、ガムシロップはありません。
使用している豆はホットコーヒーもアイスコーヒーも同じとのこと。豆の選定やブレンドにも相当こだわりがあるのでは?

「もちろん、厳選された豆を使用していますし、創業以来の独自配合でブレンドしています。ただ、豆の詳細については会社の幹部数人しか知りません。店長の私もまだ知ることのできない企業秘密です」

そう教えてくれた播磨さん。店長さえも知らない企業秘密、気になります…!

コンパルに来たら、アイスコーヒーと一緒にエビフライサンドも!

そんなコンパル自慢のアイスコーヒー。人気メニューのエビフライサンドと一緒に、名古屋の味をお腹いっぱい楽しんでみては。
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エビフライが3本入ったボリュームたっぷりのエビフライサンドは、コンパルを代表するメニュー。
エビフライサンドについてはこちらの記事で深掘りしています!
元祖・萌え断?タモリとの関係は?名古屋名物「コンパル」のエビフライサンドを徹底調査
▼コンパル大須本店
名古屋市中区大須3-20-19(大須新天地通・万松寺北)

▼コンパル公式サイト
http://www.konparu.co.jp/

文・撮影/齊藤美幸

■ライタープロフィール
齊藤 美幸|まちと文化が好きなライター。広告制作会社での勤務を経て、2020年からフリーランスとしてソトコトオンライン他で執筆中。地元・名古屋を中心に、都市の風景や歴史、地域をつくる人の物語などを伝えている。

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