広島県のお土産といえば、何を思い浮かべるだろうか? 多くの方はもみじ饅頭のイメージが強いかもしれないが、実は広島にはそれ以外にもお土産に最適な特産品がたくさんある。今回はその一つ、広島菜漬けについて紹介したいと思う。広島菜漬けは漬物が苦手な方でも食べやすい漬物なので、家庭で簡単に調理できるレシピもあわせて紹介する。
広島菜漬けとは?
広島菜漬けは、長野県の野沢菜や九州の高菜とともに「日本三大漬菜」の一つに数えられている、広島県広島市の特産品です。
原料の広島菜は、白菜と同じアブラナ科に属する植物で、一株がとても大きく、茎の幅は広くて肉厚です。その広島菜を使った広島菜漬けは、鮮やかな緑色とシャキシャキした食感が特徴的な漬物です。主に浅漬けにされたものが多く流通しており、「漬物の独特な風味が苦手・・・」という方でも食べやすい漬物です。
歴史は?
広島県庁のHP(https://www.pref.hiroshima.lg.jp)によると、広島菜の歴史は下記のように紹介されています。
原料の広島菜は,慶長2年(1597)に導入されたとの通説があります。また,江戸時代には,藩主の参勤交代に随行した安芸国観音村(現広島市西区観音)の住人が,帰路京都本願寺に参詣し,同所で種子を入手,帰郷して栽培を始めたといわれています。京都から移入したので,今でもお年寄りたちは,「京菜」,「平茎」と呼んでいます。平茎は茎の形状からきた呼び名です。
現在広島では、ほとんどのスーパーで漬物コーナーに陳列されているほどメジャーな食べ物です。また販売されている広島菜漬けの中には、赤しそ風味、唐辛子風味、レモン風味など、浅漬け以外の味も楽しむことができます。
広島菜漬けの食べ方
広島では、広島菜漬けをご飯のお供やお酒のつまみとして食べることはもちろん、それ以外にもさまざまな食べ方で親しまれています。
例えば、広島菜の巻きおむすび。広島菜は葉が大きいので、めはり寿司のように、おむすびを葉でしっかり包んで食べる食べ方もあります。また地域によっては、お正月に雑煮の具として広島菜漬けを使うこともあるそうです。
家でも簡単にできる、広島菜漬けチャーハン
上記以外の食べ方として、今回は家庭でも簡単にできる「広島菜漬けチャーハン」を紹介します。これは広島の知人に教わった食べ方で、作り方は一般的なチャーハンとほぼ同じなので簡単です。
ポイントは、広島菜漬けだけでなく、ちりめんじゃこも使っているところ。実はちりめんじゃこは、広島県呉市の倉橋島音戸地区というエリアの特産品です。そんな広島の特産品を2種類使った、チャーハンの作り方を紹介します。
[材料](2人分)
- 広島菜漬け 100g
- ご飯 茶碗1〜2杯
- 卵 2個
- ちりめんじゃこ スプーン2杯
- 塩こしょう 適量
- サラダ油 適量
[作り方]
- 広島菜漬けはみじん切りにしておきます。(フードプロセッサーで細かくしてもOK)
- フライパンに油を適量入れ、卵を溶き入れます。
この時、あまり炒めすぎずないのがポイント。半熟ぐらいになったら火を止めて、お皿に移しておきます。 - ふたたびフライパンに油を入れ、ちりめんじゃこをフライパンで少し炒めます。
- ③にご飯、広島菜漬け、炒めておいた卵を入れ、強火で水分を飛ばすように炒めます。
- 全体がパラパラしてきたら、最後に塩こしょうで味を整えます。
これで完成です!
広島菜漬けやちりめんじゃこの種類によって塩分の濃さが違うので、お好みで調節してください。
また油をごま油に変えたり、中華スープの素を入れたりしても美味しいです。
ちりめんじゃこの香ばしい風味と広島菜のシャキシャキ感がクセになるチャーハンです。
広島菜漬けはインターネットでも購入が可能ですので、ぜひ試してみてください!