「aiyueyoの愛食便り」では旬の食材を楽しむ暮らしをご紹介します。
1年の終わりに、想いをめぐらせて
もうすぐ2023年も終わりに近づいていますね。みなさんはどんな1年を過ごされましたか。
今回は、久しぶりの母の手料理をきっかけに、食べることは生きることだなぁ、と感じたお話をさせてください。
年末年始は、普段離れている家族と会う機会も多いのではないでしょうか。ぜひ、ご家族や大切な人のことを思い出しながら、読んでいただけると嬉しいです。
母の料理はなぜほっとするのか
先日、久しぶりに実家に行く機会がありました。さほど離れた距離ではないので、数か月に一度は顔を合わせるのですが、少し会わないだけでなんだかすごく時の流れを感じます。
そして帰り際に母は、「あなたこれ好きだったでしょ」と好物のグラタンを持たせてくれました。
寒さも本格的になってくるこの季節は、焼きたてアツアツをフーフーしていただくグラタンはとっておきのごちそう。
そして、母のグラタンは、よりいっそう、優しい味わいが身に沁みました。「母の味」は、食べ慣れた安心感に加えて、それ以上に、”母の想い”を感じるから、お腹も心も満たされるのだと思います。
食に目を向けるようになったきっかけ
食に目を向けて満たされているわたしですが、昔からこんな風に感じられていたわけではありませんでした。
きっかけは、aiyueyoとの出会い。aiyueyoは食を起点に自分らしく、ごきげんに生きる人を増やしたいという想いをもった活動体です。
特に共感したのは
「まずは自分を大切にしていいんだよ」
「魅力的なもの、自分のらしさはすでにあるんだよ」
という考え方でした。
この考え方の起点になるのは、まずは自分を大切にして見つめること。
その第一歩は、誰にとっても身近な食に目を向けることだと気づいたんです。
食から自分を、愛そう
わたしたちは忙しない日常の中で、どうしても自分自身のことを後回しにしがちです。
いのちに目を向けること。わたし自身もいのちで、いただくものもいのち。誰かが愛情を込めて育ててくれた食が、わたしをつくっている。そう思うと自分を大切にするという感覚が得られるような気がするのです
食べることは、生きること。
食べたものが、明日のわたしを、来年のわたしを、つくってくれる。
母の料理をきっかけに、大切なことを思い出すことができました。
大人になると、いつでも誰かが守ってくれるわけじゃない。
だから、自分で自分を愛そう。そして、周りにいる大切な人にも、その愛をシェアしよう。
そのために、いちばん身近な「食」に目を向けてみることから、はじめてみませんか。
2023年がどんな1年だった方も、来年はきっと、もっといい年になりますように。