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寒い日に食べたい季節限定の絶品「せり鍋」―横浜野菜と日本酒の店・七草

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12月15日東京都心では、10時までの最低気温は2.0℃を観測。さらに、初霜や初氷の観測もあったそう。寒い日に温かい料理を食べて、幸せを感じたことのある人は多いのではないだろうか。旬の野菜や日本酒を堪能できる横浜の店・七草で、季節限定で味わえるのが「せり鍋」。シャキシャキと音を立てる、みずみずしいせりは絶品!今回はそのせり鍋の魅力たっぷりと紹介する。これからの寒い季節に、心も体も温まる七草のせり鍋を食べてみては?

目次

横浜野菜と日本酒の店「七草」へ

えんちゃんサラダ
横浜の地野菜を使ったサラダ

横浜・石川町駅のすぐそば、元町中華街駅からでも徒歩10分の場所にある、横浜野菜と日本酒の店「七草」

看板
こちらの看板が目印
店内①
店内の様子
店内②
照明や床、壁、天井は店主のDIY

店内は清潔感があり、落ち着いた雰囲気が漂う。

えんちゃん農場の野菜
えんちゃん農場から届く、季節の新鮮な野菜

店主の南雲さんが大事にされているのは、地元の野菜をベースに使うこと。特に横浜市のえんちゃん農場とは昔からの付き合いがあり、お店を出すきっかけも「えんちゃん農場の野菜をお店で使いたい」という想いからだったのだそう。

今回は、季節限定のせり鍋をいただき、店主の南雲さんにお話を聞きながらせり鍋の魅力に迫る。

「七草」の旬の地元野菜を主役にした料理

まず注文したのは、「いわて蔵ビールみちのくレッドエール」「えんちゃん農場の旬野菜といちごのサラダ」

ビール
」いわて蔵ビールみちのくレッドエール・Mサイズ(600円)」
サラダ
「えんちゃん農場の旬野菜といちごのサラダ(680円)」

鮮やかで美しいサラダは、一皿でたくさんの種類の地野菜を楽しめる。

シンプルな味付けのため、野菜の甘さや香りが際立ってどれも美味しい。中でもえんちゃん農場のシルクスイート(さつまいも)は、味付けをしていないのにとても甘く、驚いてしまうほど。

前菜
「七草のおすすめ前菜盛り合わせ(1,480円)」

続いて、「七草のおすすめ前菜盛り合わせ」を注文。

 

こちらはカラフルな5種類の前菜。塩麹や酢味噌、山椒など、それぞれ違った調味料を使い、いろいろな味を楽しめる。店主・南雲さんはこの調味料にもこだわりを持っていて、このように話している。

 

「一番譲らないところは、既製品みたいな調味料は使わないこと。化学調味料や添加物を使わないのは徹底していて、シンプルにお醤油や味噌、お酢などにこだわるだけで、手を加えなくても美味しくなるんです。そういうお店のほうが貴重なんじゃないかなと。手を加えすぎているお店のほうが多い気がするので。」

 

良い調味料を使ってシンプルに味付けるからこそ、よりいっそう素材の味が引き立つのだ。

季節限定「七草」のせり鍋を堪能!そのお味は?

せり一人前
せりは生のまま運ばれてくる

せり鍋の醍醐味は、シャキシャキのせりを根っこまで食べること

食べる時には自分でせりを湯がいて、好みの湯で加減でしゃぶしゃぶのようにして食べる。せりは宮城のせり農家、三浦さんのせりを使用。三浦さんのせりは苦みやえぐみがなく「他のせりとは全然違う」と店主の南雲さんは言う。

具材はせりの他に塩麹に漬けた鶏肉と、仙台麩という揚げ麩、きのこ、豆腐。コースのランクを上げると、岩手産の鴨肉も追加できる。

鳳凰美田
暖かいせり鍋を日本酒とともに「鳳凰美田・5勺(650円)」
せり鍋
せり鍋は1人前から注文可能

葉や茎はさっとしゃぶしゃぶするだけでOK。お好みで柚子胡椒をつけて。口に運ぶと、シャキシャキという音とともに、せりの爽やかな香りが鼻を抜ける。

仙台麩
ジューシーな仙台麩

仙台麩は、たっぷり染み込んだ出汁がじゅわっと溢れる。

毎日昆布と鰹節でとっているという出汁は「せりの食感と味を邪魔しないような、やさしい味わいの出汁にしています」とのこと。ほっとする味わいで体も心も温まり、幸せな気持ちで満たされる。

七草でせり鍋が食べられるのは、毎年10月下旬~5月のゴールデンウィーク明けまで。1~2月は特に根っこが太くなり、せりらしさが味わえるそう。

テイクアウト
せり鍋のテイクアウトのセット

せり鍋はテイクアウトも可能。前日18時までの予約で、自宅でも七草のせり鍋を味わうことができる。

なかなか外食ができない時でも、お店の味を自宅で楽しめるのは嬉しい。

テイクアウトのご予約はこちらから


宮城のせり農家・三浦さんのせりの魅力に迫る

せり鍋の第一人者・三浦さんのせりの魅力

せりの花
栽培しているせりの様子

地野菜をベースに使っている七草だが、縁あって宮城のせり農家・三浦さんのせりを使うことになった。初めて三浦さんのもとを訪れた時のことを、南雲さんはこう振り返る。

「採れたてのせりをザクザク切って、塩とオリーブオイルで和えた山盛りの生のせりを出してくれて、妻と2人でたくさん食べました。クセとか変な苦み、えぐみもないですし、でもせり特有のさわやかな香りはしっかりあって。根っこの太さとシャキシャキ感、大きさも他の物とは違います」

生でも美味しく食べられるせりに感動し、七草で出すせり鍋もしゃぶしゃぶスタイルになったのだそう。

仙台
宮城のせり農家・三浦さん

そして、今では仙台名物となっているせり鍋は、せり農家・三浦さんの「せりの美味しさをもっとみんなに知ってもらいたい」という想いから生まれたもの。

「三浦さんとお付き合いのある飲食店の方に、せりの美味しさを知ってもらえる食べ方を相談して、せり鍋(せりしゃぶ)が生まれたんだそうです。仙台に行くと、今ではどこのお店も冬になるとせり鍋を出しています。三浦さんのせりはブランドなので、お店にも『三浦さんのせり入荷しました!』って書いてありますね」

せり農家・三浦さんのせりを宮城で味わってほしい

せり
みずみずしく立派なせり

仙台名物であり、宮城ではブランドになるほど人気の三浦さんのせり。しかし、関東で三浦さんのせりを食べようと思うと、神奈川では七草の他に一店舗、東京でも一、二店舗しかないという。

その理由は、せり農家である三浦さんに「地元の旬な食材を、地元で美味しく味わってほしい」という願いがあるから。そして地元の食材を大事にしている七草も、この想いに賛同。

七草でせり鍋をおいしいと思って知ってくれたら、ぜひ仙台へ行って食べてほしいです。そのきっかけとしてうちで出しているので」

地元のものを地元で食べること――。

きっと食材を一番おいしい新鮮な状態で食べることができ、地域の活性化や環境への負荷の軽減にもつながるだろう。

 

せり
せりの選別作業の様子

南雲さんは、こうも話す。

「作っている人と知り合う前までは、食材を物としてしか見れてなかったんですけど、今は、物じゃなくて気持ちが入ってるものなんだなってことが実感できて、扱う時も気持ちが入りますし、それが料理にも絶対出ると思っています」

 料理をいただく私たちも、ただ食材として消費するのではなく、その先に人がいることを思い浮かべることは、大事なことなのかもしれない。

貴重なせりを使ったせり鍋で心も体も温まろう

せり鍋
寒い日に食べたい温かいせり鍋

宮城のせり農家・三浦さんのせりは、県外ではなかなか味わえない貴重なもの。みずみずしく立派なせりを、温かいせり鍋でぜひ味わってみてほしい。七草ではせり鍋の他にも、横浜にあるえんちゃん農場の地野菜など、美味しい野菜を堪能できる。

そして世の中が落ち着いた頃には、宮城に足を運び、一番美味しい状態で三浦さんのせりを食べてみてはいかがだろうか。

横浜野菜と日本酒の店・七草ホームページ

七草Instagram

 

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