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一度は行きたい!全国道の駅ガイド。vol.1

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ドライブ休憩のために立ち寄ったり、野菜を買ったりするだけが、道の駅の役割ではありません。もちろん野菜などの生鮮品が安く購入できるのも魅力のひとつではありますが、それ以外にも地域活性化の拠点となり、進化している道の駅について紹介します。

目次

道の駅の魅力について、あらためて考えてみる。

 1993年にスタートした道の駅。開始当初は103か所でした。それが28年経ったいまでは1193か所にまで増えました。
 道の駅は国土交通省の管轄で、年に何度か新しい道の駅が発表されます。最近では6月11日に新たに6駅の登録が発表されました。ちなみに登録=オープンではなく、開業日は駅ごとに異なります。
 僕が本格的に道の駅を回り始めたのは2014年で、これまでに1155か所の道の駅を回ってきました。そして多くの道の駅を見るなかで、魅力的な道の駅は地域活性化の役割を担っているのを感じます。

 道の駅はテレビなどで取り上げられることも増えてきて、休日に混雑するのは当たり前ですが、いかに平日にお客さんを招き入れるかが重要です。平日に来てくれるのは必然的に近所の人となるわけで、地元の人が来るためには、野菜や肉、魚などの生鮮品が充実していることがポイントのひとつになります。そしてほかの地域から来る人にもそのまま魅力になるというわけです。次ページから紹介するのは僕が実際に回ったなかで、地域色が強く、また行きたいと思う魅力的なところ。全国からグルメやエンタメが楽しめる道の駅をピックアップしました。

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浅井佑一(あさい・ゆういち)●キャンピングカー雑誌『オートキャンパー』編集者を経て独立。キャンピングカーで車中泊をしながら全国の道の駅を制覇。著書に『首都圏「道の駅」ぶらり半日旅』(ワニブックスPLUS新書)、『車中泊で巡る オススメ道の駅ガイド2021』(八重洲出版)がある。

道の駅こすげ

人口約700人の村に、年間約10万人が来場。

『道の駅こすげ』は山梨県・小菅村の山の中の静かな場所にあり、秩父多摩国立公園内で多摩川の源流部があるところです。ここにはもともと温泉施設がありましたが、温泉施設の周辺で地元のおばあちゃんが野菜などを売るようになって物産館ができ、さらに2015年にレストランや情報館などの施設を追加して道の駅になったという経緯があります。道の駅のオープン以前に地域活性化の場所として機能していたのです。村の拠点としての機能は、道の駅になっても変わらず、小菅村の産業を盛り上げるべく、道の駅がその窓口になっています。
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 最近は源流水を使った「水ゼリー」の商品開発や地元の野菜などを使ったパンの製造・販売も手がけています。道の駅には温泉施設以外に、本格的な石窯のある『源流レストラン』、地元・小菅村で採れた特産品などを販売する『物産館』、木の上をハーネスをして渡っていく本格的なアスレチック『フォレストアドベンチャー』なども。「道の駅には立ち寄り型と目的地型の道の駅があります」と『道の駅こすげ』駅長の斎藤卓也さん。こすげはその後者となる道の駅で、アスレチックで楽しんだら温泉に入って汗を流し、レストランで食事をしてと、滞在時間の長い過ごし方ができます。
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「小菅の湯」は高アルカリ性温泉で「美人の湯」といわれている立ち寄り湯で、露天風呂をはじめ五右衛門風呂や打たせ湯など浴槽が豊富。貸し切りができる休憩室もあるので、『フォレストアドベンチャー』で遊んだあとに立ち寄るのもいいですね。
道の駅こすげ
〒409-0211 山梨県北都留郡小菅村3445
tel.0428-87-0765
http://kosuge-eki.jp
photographs & text by Yuichi Asai illustration by Kazumi Obika
記事は雑誌ソトコト2021年11月号の内容を本ウェブサイト用に調整したものです。記載されている内容は発刊当時の情報であり、本日時点での状況と異なる可能性があります。あらかじめご了承ください。

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