農業の前に草を刈れ
みなさん、はじめまして、こんにちは。
農業ベンチャー「株式会社ファームフェス」の柏木と申します。
うちの会社の目標は、すべての地域でお祭り(収穫祭)を復活させることですが、ローカルでは農業の前にやらなきゃいけないことがあるんですね。
それは「草刈り」。僕らのような東京に住んでいる人間には「なにそれ?」だと思いますが、ローカルでは、数百年前から今に至るまで草刈りとの不毛な戦いが続いているわけです。
昔は人が多かったので月一ぐらいの作業でなんとかやれてましたが、今の集落人口はどこも当時の1/3ぐらいで、しかもみんな腰が曲がってらっしゃる。で、草はもちろん減らない。おっちゃん60人でやれば1時間で終わる作業だったものが、30年後にじいちゃん20人になっちゃったので、これはキツイのです。
スターシップトゥルーパーズみたいなもので、草(昆虫)をやっつけてもどんどん出てくる。除草剤(武器)をどんどんアップデートしても、やる人(兵士)がいない。
ん〜、これはまずいなー、、、。もっと田舎を元気にしないとな、、、。
「元気があれば草刈りもできる!」ってことで、今まで『集落対抗のど自慢選手権』とか『混浴野天温泉復活プロジェクト』とか色々考えた末に辿り着いたものが、この麻雀ツーリズムなのであります!
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僕と麻雀
僕は秋田のど田舎出身の44歳。5歳の時は9人家族。文字通り「大家族」なわけですが、当時(1980年代)の地方は、子どもも多くてなんか楽しかったんですよね。学校の校庭でテキトーにみんな集まって野球して、夕方には母親が晩御飯で呼びに来る。そんな絵に描いたような日常が存在していた時代です。
で、月一ぐらいで実家の2階に近所のおっちゃんたちが集まってビールを飲みながら麻雀を打つわけです(ちなみに1階では、じいちゃんが近所のじいちゃん達を集めて花札をやっているという)。当時5歳の僕にとっては、おっちゃんが家に集まるのが楽しみで「おい、父さん白いの持ってるか?」とかおっちゃんにスパイを強要されたり、おっちゃんしか食べないキューブ状の謎なおつまみをつまんで食べたり。セロリに味噌をつけて食べるのが美味しいと覚えたのは、この頃です。
麻雀はカルチャーであり、集落のコミュニケーションツールだったわけです。
90年代になると僕は大学生。
盆や正月に実家に帰ると、近所のおっちゃんを呼んで飲みながら麻雀をするのが帰省の楽しみの一つで、ここでいろんな役に立たない情報を得て地域社会を学んだりしました。
そして2020年。
いま、実家に帰るとおっちゃんたちはもういません。
『リーチ、一発ツモ、ドラ!マンション!のおっちゃん』や『先ヅモのおっちゃん』は鬼籍に入られました。
おっちゃんたちとまた打ちたいな、、、。
レッツ麻雀ツーリズム!!
麻雀は4人で打つものです。しかしいま、多くの集落で面子が足りなくなってきていて、「最近、麻雀やってます?」「しばらくやってないなー」の声がほとんど。というか、月一で卓を囲んでいる集落なんて出会ったことがありません。確かに僕も実家で打てなくなった。であれば、お互いニーズがあるのでは??
面子がいないんだったら、どっかから連れて来れば良い。
- 僕のように、全然知らない田舎のおっちゃんたちと麻雀を打ちたい人がいるのでは?
- 田舎のおっちゃんたちは、その人を待っているのでは?
という仮説を検証しながら、今の状態が落ち着いたらいろんな企業を巻き込んでいきたいと目論んでおります。
本プロジェクトの目標は、
- 地方のじっちゃんばっちゃんの痴呆防止
- 地方コミュニティ再構築で明るい農村!
- 集落ごとのチーム戦による都市農村麻雀交流で地方創生
草刈りもみんなでやれば恐くない!
目標達成のために必要なものは企業の応援つまりスポンサー。
そう、この連載の目的は、プロジェクトの展開をリアルタイムにお届けするとともに、『めざせ麻雀人口1000万人!』を掲げることで、日本初のプロ麻雀リーグ『Mリーグ』にスポンサーになってもらうことであります!!
Mリーグ参加企業の皆さん、麻雀から始まるリアルな地方創生をご一緒に体験しませんか!
次回は「麻雀放浪記編」です!