旅先でスーパーや市場を調査するのが大好きです。地元の人が実際に口にしている食材は、お土産屋さんに売っているものとは少し違うこともありますよね。たとえば、港町は鮮魚コーナーが充実している一方で、惣菜コーナーには肉料理や揚げ物が多かったり。わたしが沖縄のスーパーや市場で感動した商品ベスト3をご紹介します。
目次
3位:ウムクジ天ぷら
お惣菜コーナーで見かけた謎のおかず「ウムクジ天ぷら」。「ウムクジ」って何だろう……? 原材料には、紫芋、もち粉、芋くず、などと書いてあります。ウムクジ天ぷらは紅芋や芋くず(さつまいものでんぷん)を使った揚げ物で、沖縄で昔から親しまれているおやつです。名前は「芋くず」がなまったもの。「うむくじアンダギー」「ティーパンパン」とも呼ばれるそうです。もちもちしていて、しっかりとした甘みがクセになります。
1個あたり55円とお求め安いお値段。賞味期限は当日までと短めなので、沖縄に来たときこそ食べてほしい一品です(お土産で持ち帰るのは難しい……)。気になる方は、冷凍のウムクジ天ぷらがネットで購入できるようです。自宅で揚げたてをいただくのも贅沢ですね。
2位:なかよしパン
これぞ、パッケージ買い。かわいいカエルが印象的なのは、沖縄のご当地パン、ぐしけんパンの「なかよしパン」。トースターで焼くと、外はサクサク、中はふんわり、優しいパンです。見たとおりハーフでこのサイズなので、通常は特大です。「なかよしピーナッツ」「なかよしココアクリーム」など、味のバリエーションも。
私の地元・福岡でいうとリョーユーパンの「牛乳サンド」でしょうか。なつかしい味なのですが、ご当地パンには胸がときめき、ついつい買ってしまいます。
カエルには「しゅういちくん」という名前があることも判明しました(創業者のお名前だそうです)。オキコパン、第一パンなど、沖縄のご当地パンメーカーはたくさんあります。あなたの「推し沖縄パン」を探してみては?
1位:アテモヤ
幻のフルーツ「アテモヤ」を食べたことがありますか? かなり甘くて、酸味も少し。食感はふわふわ、口の中に果汁が広がりとってもジューシー。世界三大美味の一つ「チェリモヤ」(ペルー原産の果物)と「シャカトウ」(西インド原産の果物、バンレイシとも)をかけ合わせた果物で、国内ではおもに沖縄で生産されています。冷やして食べても美味しく、「森のアイスクリーム」とも呼ばれています。さらに、ソフトな食感から「カスタードアップル」、酸味が似ていることから「パイナップルシャカトウ」との呼び名も。
旬は1〜2月、その前後11〜3月頃まで市場に出るようですが、栽培が難しく、生産者も少ないため、高級果実として扱われている珍しいフルーツです。近頃はハウス栽培もされているようですが、タイミングよく出合えたらラッキーかも。
▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼▲▼沖縄のスーパーには驚きがいっぱい。珍しい色の魚やお肉の部位、外国語表記の缶詰、郷土料理のレトルト製品、見たことのないローカルパッケージ……。「おもしろいもの」「異文化」を探しに、沖縄のローカルスーパーへGO!
文・写真:あおのり