「かもす」ってどんな意味?新潟の“かもす”文化もご紹介!

「かもす」ってどんな意味?新潟の“かもす”文化もご紹介!

各地で使われる地域特有のことば、「方言」。今回紹介するのは、主に新潟で使われている方言「かもす」です。みなさん、どんな意味か知っていますか?

答え:かき混ぜる


全国的に言えば、「かもす」は「醸す」。お酒や醤油などをつくること、あるいは雰囲気をつくりだすことなどを指します。もちろん同じ意味もありますが、新潟ではかき混ぜる」ことを「かもす」または「かんもす」と言います。


どんなふうに使うの?


たとえば、味噌汁などの汁物を器に盛るときに、「よくかもして(かんもして)から盛ってね」(意味:よく混ぜてから盛ってね)というように使われます。そのほかにも、お風呂のお湯をかきまぜるときや、飲み物を混ぜるときにも使ってOK。液体を混ぜるときには、だいたい使えることばです。


煮込み料理_かき混ぜる
カレーをかんもしてます。(写真提供:ACフォト)

「かもす」は、今でも日常会話のなかで自然に使われており、街中でも耳にする機会は多いかもしれません。もし、新潟の飲食店などで「かもして」と言われたら、堂々とかき混ぜてくださいね!


発酵のまち、新潟。


全国的には、「醸造」の意味を持つ「かもす」。方言では別の使い方をする新潟県ですが、全県的に醸造がさかんな「発酵のまち」でもあります!


その筆頭といえば、日本酒。良質なお米と山の雪解け水が豊富な新潟県は、言わずと知れた日本酒の名産地です。酒米と米麹を発酵してつくられる日本酒のほかにも、味噌や醤油などの醸造もさかん。特に新潟市中央区の沼垂エリア長岡市上越市などを中心に、各地に醸造所があり、県内全域にわたり発酵文化が根付いています。


長岡_お福酒造
長岡市にある、お福酒造株式会社。

なかでも長岡市は、市内にある酒蔵の数が全部で16蔵、県内最多を誇ります。その数の多さは県内のみならず、京都市に次ぐ全国第2位の多さだとか。全国的に有名な「久保田」(朝日酒造)や「越乃景虎」(諸橋酒造)などの日本酒も、長岡市内の酒蔵で作られています。加えて、同市内の「摂田屋」という地域では、江戸時代から味噌や醤油の醸造技術が発達。今もその歴史や技術が、古い町並みとともに残っています。


摂田屋_越のむらさき
長岡市摂田屋エリア。県内でも長年親しまれる醤油ブランド「越のむらさき」などの製造メーカーもこの地域にある。
摂田屋
明治期の建物が残り、町の長い歴史を感じられる。

そのほかにも、県内には見学できる酒蔵や醸造所がたくさんあります。歴史ある蔵の佇まいを眺めるだけでも十分魅力的ですが、その積み重ねてきた歴史を感じながら味わう日本酒や醤油、味噌は、それぞれ普段口にしているものとはひと味違う格別の味わいです。各地の蔵めぐりも、ぜひ楽しんでみて。醸造の奥深さだけではなく、その土地の歴史や生活も感じられるはずです。


(※新型コロナウイルス感染防止のため、見学を中止しているところもあります。訪問の際は、事前に最新情報をご確認ください)


蔵めぐり


新潟の“かもす”文化を感じて


新潟の「かもす」は「かき混ぜる」こと。しかし、新潟には“醸す”文化が根付いていることも確かです。日本酒や味噌、醤油のほかに、妙高市で作られる香辛調味料「かんずり」なども新潟を代表する発酵食品のひとつ。新潟にお越しの際は、県内各地の「発酵めぐり」もおすすめです。雪国だからこそ生まれた暮らしや食文化を、ぜひ体感してみてください。

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