全国に数あるB級グルメの中でも丼もの系の人気は根強い!北海道ローカルライターが地元旭川で大好きなB級グルメが「げそ丼」だ。イカの足の部分(イカゲソ)をカリッと揚げて、独自の醤油ベース甘ダレに絡めていただくというシンプルな丼ぶり。意外にも、旭川ではそば屋さんの隠れた人気メニューだとか。そんな「いかげそ丼」を看板メニューで提供している、市内のそば屋さんを実食レポートします。
旭川の超B級ドンブリ『げそ丼』
見てくださ〜い!このボリューム満点のお蕎麦セット。今回取材に対応してくれたのは、旭川の観光名所にもなっている「旭山動物園」から車で10分以内の場所にある「そば処季白(きはく)」さん。こちらで大人気の「げそ天丼セット」850円を注文しました。これぞB級グルメといった看板メニュー。1000円でお釣りが来るのも嬉しい、大満足のボリュームです。大食いの男性でも満足いく量に間違いありません。筆者は女性ですが美味しく完食しました(笑)。
店主の樋口さんによると、他店と食感の差を出すために通常はげその部分を片栗粉であげるお店やご家庭が多いが、季白では小麦粉をつなぎにしてカリカリの天ぷらとして仕上げているとのこと。今回は特別に秘伝のタレの作り方も教えていただいたので記事の後半で紹介いたします。
基本のげそ丼の作り方
イカの足の部分である「げそ」(イカの種類はヤリイカ、スルメイカなど)のみを使用するので、本体の部分は使いません。北海道のスーパーマーケットでは大抵はげその部分だけで購入できます。
げその部分に片栗粉や小麦粉をつけて、180度に温めた油の中へ。火はすぐに通ってしまうので唐揚げのようにじっくり揚げる必要はなく、1分弱。あがったら直ぐにアツアツのゴハンのうえへ。甘辛いタレをかけて完成です。熱々のげそ丼とさっぱりしたざるそばの相性も抜群です。そば屋の定番メニューになるのも納得の味でした。
そんなげそ丼は口コミで広がり知名度が上がってきました。北海道各地でもチラホラ見られるようになってきましたが、発祥地といわれるのは旭川市。しかし、旭川は海に面しておらず、イカがそれほど流通している訳では無いと思うのですが、なぜげそ丼が誕生したのでしょうか?
げそ丼発祥地の由来
発祥の由来には諸説ある。まずは、1998年頃旭川市の立ち食い蕎麦屋が新メニューとして考案したとされてます。しかし、それ以前から市内5条にある立ち食い蕎麦屋「天勇」でもげそ丼が定番メニューとして存在していたという。
また、旭川市から約100km離れた岩見沢市にもげそ丼を扱う蕎麦屋「小もろそば」がかつて存在し、こちらは天勇より約15年早い1966年の創業当初から食べられていたという説も。しかしながら発祥に関する正確な調査資料は存在しないらしく、旭川で生まれたかは定かではない。
げそ丼が食べれるお店
旭川市内で美味しいげそ丼を食べられるお店は何店かありますが、今回取材に対応してくれたお店はこちら。
『そば処 季白』(北海道旭川市東旭川南1条5丁目8−7)
そば道19年の店主が2019年に旭川にオープンした蕎麦屋です。麺とスープに化学調味料を一切使用せず、天然素材にこだわっています。出汁にはカツオ節を贅沢に使用し、風味の豊かさが人気。老若男女に好まれるアットホームな蕎麦屋ではあるが、連日げそ丼を求めてやってくるマニアックなお客さんも多く、注文メニューの5割はげそ丼単品か、蕎麦とのセットだとか。ちなみに、げそ丼は単品で700円。ここに150円を足して850円にするだけで、そば・うどんがセットで食べる事ができる。
アナザー北海道B級グルメ! じゃがもち
ほかにも、北海道で人気のB級グルメといえば、ご存知の方も多いのでは無いでしょうか?こちらです。
ジャガイモをつぶして片栗粉を混ぜて焼いたじゃがもち、北海道では居酒屋や、道の駅などのテイクアウトで人気のメニューです。海苔をまいて食べてもお餅のようでとってもおいしいです。取材先の「季白」さんでもサイドメニューとしてしっかりと存在感を出していました。場所柄、観光客も多いので、じゃがもちを初めて食べる!という道外のお客さんに喜ばれるそうです。今は旭川市内も観光客がめっきり減ってしまっているので、1日でも早く社会の状況が落ち着く事を願うばかりです。
今回ご紹介したいかげそ丼とじゃがもち、美味しさのポイントになっているのは上にかかっている甘い醤油ダレです。
店主の樋口さんが特別にげそ丼醤油ダレの作り方を教えてくれました。北海道民はこの味が大好きです。甘みはお好みで調整してください。
本場の味を試してみたい人はレシピに使っている季白オリジナル麺つゆで作るのがおすすめです。お蕎麦の発送は賞味期限の都合で道内のみとなっていますが、無添加の手作りつゆは全国発送が可能です。
【げそ丼 秘伝の甘ダレ】 レシピ(4人分)約100ml
材料
・季白オリジナル麺つゆ 50ml
・しょうゆ 50ml
・さとう 50g
作り方
材料を混ぜ合わせ、小鍋で熱して完成。
※麺つゆはご家庭で作る場合、市販のもので構いません。