認定特定非営利活動法人カタリバは、足立区立花保中学校と協働し、学校内に子どもたちのための居場所「リビングルーム」を設立する「リビングルームプロジェクト」を開始しました。
地域と居場所づくり
深刻化する教員不足と負担増加。学校だけではなく社会全体で子どもを見守る時代へ。
文部科学省が昨年度初めて行った全国調査(※1)では、4月の始業日の時点で公立の小中学校や高校などで合わせて2558人の教員不足が明らかになりましたが、2022年度も厳しい教員不足の状況が報告されているとして、文部科学省による全国の教育委員会への緊急通知も出されています。
文部科学省の学校現場における業務改善のためのガイドラインの「地域との協働の推進による学校を応援・支援する体制づくり」という項目には“ 子供の教育を充実したものとしていくためには、学校のみで対応していくことは困難であり、学校・家庭・地域が、教育や子供の成長に対する役割と責任を分かち合い、相互に連携・協力しながら社会総掛かりで取り組んでいく必要がある。(※2)”
とあり、子どもたちを学校だけで見守ることは難しく、社会全体で子どもを取り巻く環境を整備していく必要性が示されています。
※1:文部科学省『「教師不足」に関する実態調査 』令和4年1月
https://www.mext.go.jp/content/20220128-mxt_kyoikujinzai01-000020293-1.pdf
※2:文部科学省『学校現場における業務改善のためのガイドライン』P29
https://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2017/04/05/1297093_4.pdf
カタリバと足立区立花保中学校が協働し、校内の「新たな子どもの居場所」を立ち上げ
東京都足立区の足立区立花保中学校(以下、花保中学校)は、2021年度より、学校と保護者・地域住民が協働して学校づくりに取り組む「コミュニティ・スクール」への転換を図っています。
学校を開放して地域の人材とともに学校をつくる「開かれた学校づくり」に舵を切った花保中学校と、子どもたちのためのサードプレイス運営で得たノウハウや知見を学校内で活かせないかと考えていたカタリバが出会い、学校の中に子どもたちのための新たな居場所をつくる取り組み「ASK-After School Katariba」が始まりました。
5月24日より、生徒・教員・地域住民で「どんな居場所にするかワークショップ」を開催
その場をどのようにつくるかというワークショップを、これから生徒、教員、地域の方々、カタリバで行い、アイディアをまとめ、全員で設計していきます。第1回目の5月24日を皮切りに全2回開催。みんなでつくる学校内の居場所がどんな場所になるのか。関係者一同今から楽しみでワクワクしています。
日時:5月24日(火)15:00~16:00、6月2日(木)16:00~17:00(予定)
場所:足立区立花保中学校内 パソコン準備室
内容:参加者全員で模造紙にアイデアを出してブレインストーミングしたり、話し合うなどしながらリビングルームをどのような場所にしたいか企画案を考えます。
参加者:足立区立花保中学校の先生方、生徒の皆さん、中学校区地域の方々など
※本ワークショップは、報道関係者の皆様にのみ公開いたします。
取材をご希望の方は、カタリバ取材依頼フォームより取材希望の旨ご連絡いただけますようお願いします。
※ワークショップの日時・内容は変更となる可能性があります。
予めご承知おきください。