2025年は、終戦から80年という節目の年。いけばな草月流が、平和への願いを込めた献花活動として、8月7日に長崎原爆資料館で竹のモニュメントを公開制作します。世界中から届いた千羽鶴もいけばなに組み込まれます。作品は8月8日から10日まで無料展示されます。
戦後80年目の長崎へ。「いけばな」で伝える平和への願い。
2025年は、終戦から80年という節目の年を迎えます。いけばな草月流が、長崎原爆資料館で平和への願いを込めた献花活動を実施します。これは、1996年の資料館開館以来、毎年続く31回目の献花にあたります。今年の献花活動では、8月7日の午後から、長崎原爆資料館の円形パビリオンで竹のモニュメントが公開制作されます。竹という力強い素材がいけばなでどのように表現されるのか、間近で見られる貴重な機会です。

さらに2019年からは、世界中から寄せられる平和の象徴「千羽鶴」の折鶴が、いけばな作品の中に組み込まれています。
家元も参加!「花を愛するものは平和を願う」。
草月流のいけばなは、初代家元・勅使河原蒼風が「型にとらわれず自由な表現」を追求したことから始まりました。三代家元・勅使河原宏は「平和でなければ花はいけられない。だから、花を愛するものは平和を願う。」という言葉を残しており、献花はいけばなができる最大の平和貢献と捉えられています。

今年は、この活動に深く共鳴した第四代家元・勅使河原茜さんも献花に参加。その思いが、作品を通じて多くの人々に伝わることでしょう。

8月8日〜10日、無料で展示! 平和への祈りに触れる。
この献花作品は、8月8日から10日まで長崎原爆資料館の円形パビリオンで無料公開されます(開場時間:8時30分〜20時、最終日は16時まで)。献花が展示される円形パビリオンは入場無料で、平和への祈りに満ちた空間に自由に触れることができます。
この夏はぜひ長崎を訪れ、平和への祈りを肌で感じてみませんか?