会員番号31番の「まさやん」こと永原真幸です。今回は、お題にあった「あなたのまちの閉店情報」について書きたいと思います。大阪市内にある映画館「シネマート心斎橋」が2024年10月24日をもって閉館。18年の歴史に幕を下ろしました。韓国映画をはじめとするアジア映画に特化した映画館で、ここでしか観られない作品、ここで観たいと思う作品もあって貴重な存在でした。それだけに、自分の大切な一部が失われたような、寂しい気持ちでいっぱいです。
閉館2日前に最後の挨拶館内は、閉館を惜しむ声でいっぱい
閉館の日はすでに仕事の予定が入っていたため、直近で休みが取れた2024年10月23日に足を運びました。館内には、これまで上映された作品を紹介するコーナーがありました。「そういえば、この映画はここで観たなぁ」としばし感慨に耽ります。全ては挙げられませんが、
最近では『タクシー運転手』『1987、ある闘いの真実』『シュリ』(いずれも韓国映画)が印象深いですね。
作品をモチーフにしたドリンク! を紹介するコーナーもありました。スタッフの方が創意工夫をして映画を盛り上げようとされてきたことが伝わってきます。
圧巻は、利用者の方のメッセージを紹介するコーナー。ボードには既にたくさんのカードが貼られていました。しかも、それぞれのカードには感謝の気持ちが小さな文字でびっしりと書かれています。私と同じく、ここでアジア映画の魅力を知って何度も通ったという方が多かったです。
私もメッセージカードを書きました。私はここに通っていたペースは大体年に4、5回程度。他の常連さんと比べると多いとは言えません。でも、私にとって「ここで過ごした時間は人生の大切な一ページ」だと、自信を持って言えます。
新しい映画館がオープン
しばらく感傷に浸っていたら、気になるポスターが!なんと、2024年12月中旬に新しい映画館がオープンするとのこと。報道された内容などによるとどうも、ここの跡地にできるそうです。「なんだ、ここから映画館が完全になくなるわけじゃなかったのか」と少しホッとしました。私が愛した「シネマート心斎橋」とはこれでさようならだけど、新しい映画館との出合いも楽しみ。そんな気持ちで、会場を後にしました。
映画館を出た後の時間が好き
蛇足になりますが、私は映画が好きというよりも映画館で映画を観るのが好きなんです。特に、映画を見終わった後、まだ余韻がある状態でまちを歩く時間が好き。だから、複数の映画館で同じ作品が上映されている場合、作品のイメージに合わせて観る場所を変えています。「シネマート心斎橋」があった場所は、大阪の中でもアジア的な雰囲気があるアメリカ村なので、アジア映画を観るにはもってこいの場所だったんです。新しい映画館でも、アジア映画をやってくれるといいなぁ。