最近「夜、雪かもらしいよー」という会話が増えている。それなのになかなか降ってくれない。遠くの山はもう雪化粧を終え、晴れた日の白さがずるいほど眩しいのに。雪国での私の生活に雪が現れないのは何事なんだー。五感が雪を欲しているぞ。ということで先日、今季初の雪を求めて蔵王山に向かった。果たしてこの作戦でユキさんに出会えるのだろうか。
(愛着を込めて雪を「ユキさん」と呼ぼう)
その前にちょっと自己紹介をすると、私は山形で学生をしている。将来の夢は目がキラキラした大人になることだ。文章を普段書いているわけではないのでまずはリラックスして徒然草のような投稿を目指そうと思う。
作戦決行の日、朝の寒さでまだぬくぬくしていたい気持ちに危ういところで勝利し出発。スキー場を逆走する形で攻めていった。冬場は雪で白く覆い尽くされる景色が振り返るとまだ赤い色づきが見えるから不思議だ。上に登るにつれて木々も変化していく。日陰が続き早くも太陽が恋しいなぁと思っていた時。一緒にいた友人の「雪あったよー」の一声。わぉ。最高。やっと会えました感動の再会。一年ぶりのユキさんは所々土がついてまだ隠れて居たいようにも見えたけれど、出会うことが出来て嬉しかった。
ありがとうユキさん。
山頂に近づくにつれて少しづつ雪は増えたけれど、晴れていたこともあり帰りに見ると溶けている所もあった。あれから数日後、私の町にもユキさんがやってきて、ついに雪国の冬が幕を開けた。
今年もよろしくね、ユキさん。