2025年4月13日。55年ぶりに大阪で、20年ぶりに日本国内で開かれる「万国博覧会」の幕が開きました。今回の万博のテーマは「いのち輝く未来社会」。会場となった夢洲(ゆめしま)には国内外の様々なパビリオンやイベント会場が建ち並び、この世界最大の祭典を楽しむ人々で賑わっています。

会場入口でおもてなしをしてくれます。

出典:EXPO2025大阪・関西万博公式サイト 「アクセス」ページ(2025年5月25日閲覧)



そんな万博は、万博全体の運営を支える立場、各パビリオンやイベントを運営する立場など様々な「働く人」で成り立っています。そして、働く人以外に「ボランティア」として関わる人もいます。サッカーやバスケットボールのように、「チームプレイ」でこのビッグイベントが成り立っています。僕もボランティアとして関わるひとり。今回はこの「万博ボランティア」の活動について書いてみます。
万博全体を支えるボランティアとしては次の2種類があります。(この他に、各パビリオンやイベントを手伝うボランティアの活動もあります。)
・会場ボランティア
文字どおり夢洲の会場にて活動するボランティア。お客様への案内、美化活動のサポート、案内所・休憩所・救護所の運営サポートをします。(万博協会が募集・運営管理)
・大阪まちボランティア
主要駅・空港にて万博情報・交通情報・観光情報の案内をするボランティア。その他、会場内の「大阪ヘルスケアパビリオン」での案内や運営のサポートもします。(大阪府と大阪市が募集・活動管理)
具体的な活動場所は新大阪駅、大阪駅、難波駅、天王寺駅、北浜駅・淀屋橋駅、中之島駅、伊丹空港、関西空港。どの場所での活動に参加するかは各人が選択できます。
どちらも会期中に5日、4時間程度活動します。両方に参加する場合はそれぞれ5日。昨年募集され、参加者はあらかじめ研修を受けたうえで活動することになっています。
僕は大阪まちボランティアの活動に参加しており、ゴールデンウィーク中に新大阪駅と難波駅で1回ずつ活動しました。


会場ボランティアは色違いものを着ています。

活動1時間前に集合し、駅構内の施設(大型荷物を預けるロッカー、シャトルバス乗り場ほか)などの説明を受けた後、活動開始。タブレットなども貸し出され、万博のイベントに関する情報はこちらで調べることができるほか、翻訳アプリも入っています。
活動ポイントで待機していると、声を掛けられることがちらほら。万博会場に向かう電車やシャトルバスの乗り場、チケットの買い方、万博関連グッズの売り場、(大型荷物を預けるための)ロッカーの場所のほか、記念写真の撮影(撮影フレームも用意しております)を頼まれることも。拠点駅ということから、万博とは関係ない問い合わせも少なからずありました。受けた問い合わせの内容はひとつひとつ記録。
予想以上に、外国人の方からの問い合わせが多く(難波駅については関西空港とをダイレクトに結ぶ列車が発着するので覚悟していましたが)、カタコトの英語を駆使して案内。大学受験のときぐらいまでは英語の勉強がそれなりに得意だった…はずですが今はもう見る影もなく。できないなりに一生懸命対応しました。心に冷や汗をかきましたが、普段しないことを経験できる貴重な時間となりました。終始明るい雰囲気で、楽しむことができました。
万博の顔、大阪の顔、日本の顔にもなる役割。万博に向かう人にとってはトラブルなく会場に到着し楽しんでもらえるように、万博に行った後の人にとっては思い出に花を添えるとともに次の行先へスムーズに行けるように、関係ない問い合わせをした人にも万博に興味を持っていただけるように、笑顔で誠実に対応する。そんな活動ができていたらと思います。
このボランティアに参加するのは「万博を愛する人」ばかり。それぞれ、活動日以外にも万博を楽しみ、万博のことを発信しています。僕もリピーターになりつつあり、生の万博情報を発信していきたいと思います。そんな僕から読者の皆さんへのメッセージでこの文章を締めたいと思います。
「みなさーん、万博に来てやー!待ってるでー!」