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サスティナビリティ

エディター・浅井の取材ノート #004

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ソトコトNEWSにて企画・編集を担当。ある時は母、ある時は編集者、またあるときは経営者であり、ある時は従業員として企業で働いています。企業や自治体の取材を通して、SDGsについて自分なりに感じたことなどを書いていきます。様々なひと、様々な立場。それぞれの思いを大切にしたい。

目次

#4 「無関心」という壁を取りのぞくスポーツの可能性。

円安の進行や物価上昇。 そんな社会情勢の中で消費者が「少しくらい高くても、環境に良いもの、地球に優しい方を買う」という選択を、誰もが積極的にできるものでしょうか。

また、このような環境のなかでは、生産過程にこだわる生産者や、メーカーにとって「より安く」作るのは厳しい状況にあります。

以前、こども記者がセイコー・エプソンの小川社長にインタビューをさせていただいた際「この地球に優しいプリンター、売れていますか?」 と聞いたところ、「普通のプリンターより高いから、買ってくれるお客様は限られているんだ」と答えられました。

こども記者 「じゃあ、売るためには?」
小川社長 「私たちが変わるしかない」

そんなやりとりが印象的でした。

さて、先日、 元ラグビー日本代表キャプテンの廣瀬さんにインタビューさせていただく機会がありました。
廣瀬さんが、コロナ禍であらゆるスポーツ大会が中止され活躍の場を失った高校生アスリートと取り組んでこられた「#スポーツを止めるな」という活動や、一般の方々や学生をまきこんだ障害者体験イベント、ビーチバレー、ブラインド体験などのお話や、映像を拝見しました。

大人も子供も一緒になって体を動かしながら、屈託のない笑顔が弾ける映像を見て、スポーツには疎い私ですが、なんだか少し懐かしい気持ちになりました。

お祭りや、様々な行事が中止を余儀なくされてしまった2年間のせいでしょうか。 距離や年齢などの様々な壁を取りのぞく「スポーツ」の大きなポテンシャルを感じました。

世の中には「無関心」が生み出す様々な壁があります。生産者も障害者も環境も地方も性別も貧困も。

世の中に存在する透明な壁の間に「共感」を生み出すことができたら、少しずつ誰かに優しくできる社会に変わっていくのだと思います。もしかしたら、「スポーツ」がその突破口になる可能性があるように感じました。

杖をついた老人と松葉杖をついた学生と小さな子供を抱っこしたママが立たされている、満席の優先席を眺めながら、ふとそう思ったのでした。

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