こんにちは! 『ハピキラFACTORY』の正能茉優です。この連載では、女性に流行りのモノ・コトが「女性のココロをつかむ理由」を分析して、地方創生に活かせないものかと検討中……♡
今月は、あえて用途を絞って訴求する「〇〇の“ための”商品」について、考えたいと思います。
先日ふと入った、新橋のパン屋さん。どこに座ろうかキョロキョロしていると、女性が不思議な牛乳を飲んでいるのが目に入りました。その名も「パン好きの牛乳」。気になって私も飲んでみると、確かに普通の牛乳よりスッキリ飲めるのに、後味は濃厚。低脂肪ミルクを飲んだら、ジャージー牛乳みたいな感じ。調べてみると、パンに合う裏付けまである。
「パンを食べる時、牛乳を飲む」のは普通のことであるからこそ、あえて用途を再定義して、そのために開発された特別感を訴求していく。今、そんな「“ための”商品」が女性たちにウケています。先日、バラエティショップでレジ前に置かれていたのは「髪の毛のためのタオル」。タオルで髪を拭くのなんて当たり前だけど、ふわふわのタオルだと水をなかなか吸わないし、水を吸いそうな硬めのタオルだと髪が傷まないか心配。見ず知らずのロングヘアの女性が買っているのを見て、私も買いました(笑)。先週、福岡で買ったラーメンも、ラーメンのための小麦「ちくしW2号」を使っていたなあ。
しかも「“ための”商品」がすごいのは、用途を絞ることによって、お客様との接点を再開拓できていること。牛乳だったらパン屋さん、タオルだったらヘアケアコーナー。お客様に届ける販路が開けるからこそ、お客様にも届くのがこの「“ための”商品」なのです。
地方自治体の皆様、日常的に使われる特に変わった商品ではないからこそ、あえて用途を絞ることで特別感を演出してみませんか。牛乳もタオルも小麦も、決して特別な商品ではないけれど、用途を絞ることで深いファンをつくり、販路も獲得していく。そんな商品開発に、一つの可能性があるのかもしれません。
今月のIGPを「地方創生」に活かすなら……?
いちごミルクのための苺
牛乳を入れるとちょうどいい甘さになる苺。いちごミルクらしいピンク色で苺の香りも楽しめる。
ハピキラ”S EYE!
SNSで「#食べる復興」というハッシュタグを見つけ、300億円近い観光被害があった北海道へ。海鮮にラーメンに締めのパフェ。こんなに早く入れる『すみれ』なんて初めて。最高。食べているだけなのにいいことをした気持ちになれて素敵な夜でした。ありがとう、北海道!
ハピキラ”S WORK!
地元の人と仲よくなりたくて……!
「まちの人ともっと仲よくなりたいのに、どこで会えるのかわからない」。そんな思いを抱えた学生たちと、月に一度のごはん屋さん『IPPIN LEMON』を長野県・小布施町で始めました。まちの人を招待して、旬の食材を使った一品と、手づくりレモンサワーを振る舞います。今月の食材は、栗。いつもの食材も、普段と違った食べ方だとまちの人も喜んでくれて、いつのまにか仲よしに。日本酒にワイン、フルーツと差し入れもたくさんいただいて、気づけばおもてなしされている! 応援してくださる皆様に感謝の気持ちを忘れず、今月もハッピーに頑張ります!