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多様性

2021年版/フェムテック用語集 100

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最近、メディアでもよく耳にする「フェムテック」というワード。一体何を指す言葉なのか分かりますか?そこで、フェムテック を始め、関連する言葉を100語ピックアップ。今注目を集めるフェムテックについて知識を深めると共に、2021年現在までに話題となった最新ワードも解説していきます。

1.フェムテック
Female(女性)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせて、ドイツ発の月経管理アプリ「Clue」を開発したイダ・ティンにより2013年ごろに生まれた造語です。女性の健康上の問題をテクノロジー(技術)の力で解決するアイテムやサービスのことで 、フェムテックを使用することで毎日が過ごしやすくなり、ライフスタイルの向上に繋がると考えられています。

2.フェムケア
Female(女性)とCare(ケア)を掛け合わせて作られた造語。テクノロジーの力は使わず、女性の体や健康をケアするアイテムやサービスのことです。例えばオーガニックコットンの生理用品、第三の生理用品でもある月経カップなどが含まれます。

3.セクシャルウェルネス
セクシュアリティ(広い意味で言うと人間の性のあり方)に対して身体、感情、精神、社会的に健康な状態を意味します。

4.ウェルビーイング
身体、精神、社会的に良好な状態=幸福な状態を指します。

5.膣トレ
膣まわりの筋肉を鍛えること。尿漏れ、便秘解消、オーガズムを感じやすくなる、冷え性の緩和もの効果も期待できると考えられています。

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6.膣ケア
デリケートゾーンを刺激の少ない専用のソープで洗浄、ローション、オイルで保湿、マッサージするなどの、お手入れ。逆に洗いすぎるとphバランスが崩れるほか、膣内は自浄作用があるので洗わずに維持しましょう。

7.デリケートゾーン
普段ショーツで覆われている膣まわりのこと。瞼よりも皮膚が薄く、むれやすく通気性が低いためトラブルが起こる可能性も。

8.デリケートゾーンケア
膣ケアと同義で使われていることが多いです。

9.セルフプレジャー
自分で自分自身を愛撫する、つまりマスターベーションのこと。 男性特有の行為と思われがちですが、女性にとっても自己肯定感が高まるなどの精神作用もあると考えられており、セクシャルウェルネスの観点から、体や心にポジティヴな影響が期待できます。

10.PMS
月経前症候群を指す言葉で、Premenstrual (月経前)、Syndrome(症候群)の略。月経開始の3〜10日くらい前から始まる身体 的、精神的な症状で月経開始とともに減退もしくは消失します。

11.PMDD
「月経前不快気分障害(Premenstrual Dysphoric Disorder)」の略。PMSより精神症状が重く、月経前の3〜10日間だけに限って著しく感情が不安定になる状態。強い絶望感に襲われたり、激しく落ち込んだり、涙が止まらなくなったり、人に対して攻撃的になるなどの症状が現れます。

12.生理・月経
妊娠に向けて成熟した子宮内膜が剥がれ落ち、血液と共に排出される現象です。

13.更年期
閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間と定義されていますが、平均的には40代半ば〜50代半ばの10年間が更年期に該当します。頭痛、めまい、イライラ、ほてり、のぼせ などの精神的症状、尿失禁、性交痛など泌尿器系の症状など不調は多岐にわたることも。

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14.メンタルヘルス
心の健康のこと。WHOでは、“自身の可能性を認識し、日常のストレスに対処でき、生産的かつ有益な仕事ができ、さらに自分が所属するコミュニティに貢献できる健康な状態”と定義しています。

15.プレジャーアイテム/プレジャーテック
バイブレーターやローターなどマスターベーション及びパートナーとのスキンシップの際に使用するアイテム。最近は、女性でも手に取りやすいスタイリッシュなデザインのものも多く、注目を集めている。

16.生理周期
一般的な生理周期は25〜38日、生理期間は3〜7日間とされていますが、これらは人それぞれ異なるので、あくまで目安の周期・期間です。

17.生理不順
生理周期から前後1週間ほどずれる程度なら正常ですが、毎回不規則だったり、3ヶ月以上月経がない場合は早めの受診を!

18.低用量ピル
黄体ホルモン(プロゲステロン)と卵胞ホルモン(エストロゲン)の2種類の女性ホルモンを合わせてできた錠剤。毎日1回服薬することで、排卵を抑制し女性自身が妊娠と月経をコントロールできる。避妊効果、生理痛・生理不順・子宮内膜症・排卵痛の改善、PMSの改善、肌荒れ改善、卵巣がん・子宮体がんの予防にも。

19.月経カップ
ナプキン、タンポンに続いて第3の生理用品と呼ばれる月経カップ。ベル状の形をしたシリコン製の専用カップを膣に挿入して、経血をためる仕組みです。繰り返し使えて、経血の量に応じてサイズも選べます。

20.ナプキン
ショーツにつけ、経血を吸収させるもの 。一般的には紙ナプキンが主流ですが、エコ志向が高まる昨今では布ナプキンを取り入れる人も 。また、昨今ではオーガニックコットンの需要も増え、多様性が高まっている。

21.タンポン
生理用品で、膣内に挿入して経血を吸収します。ナプキンと違って蒸れが気にならず、経血が流れ出る不快感が軽減されます。

22.ミレーナ
ホルモンが付加された T字型の小さなリング(避妊リング)で、子宮内に留置することで過多月経、生理痛に有効的と言われている。また避妊効果は低用量ピルよりも高く、最長5年。低用量ピルなどに比べてコストパフォーマンスが高く、飲み忘れるなどの心配もないのが特徴。

23.吸水ショーツ
下着そのものが経血を吸収する構造になっているナプキン一体型のショーツ。繰り返し洗って使えるのも現代のエコ志向にマッチし、昨今では多くのブランドが吸水ショーツの発売を開始している。

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24.女性ホルモン
エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類があり、生理周期とともに分泌量が変動します。また、閉経後には脂肪細胞から多くのエストロゲンが産生されます。

25.予防医学、予防医療
病気にかからないよう予防するという考え。病気になってから治療するのではなく、日頃から身体作りを行って健康をキープすることを意味します。 また、病気を早期発見・早期治療して、病気の進行を早い段階で抑えることも重要です。

26.セルフケア
心や体の健康を保つため、自分自身がストレスに気づき、対処するための知識や方法を身につけて実施すること。

27.温活
身体が冷えた時に温めるのでなく、日頃から温めて冷えによる不調を予防することを目的に行う活動。生理痛、不眠の改善などのほか、美容面でも効果が期待できると言われています。

28.腸活
食事や飲み物、運動などで腸内環境を整えて、健康な身体を作る活動。生理痛、肌荒れ、むくみなどの不調にアプローチすることができると考えられています。また、近年では、空腹の時間を作り、腸を休めることが重要とも言われています。

29.健康経営
企業が従業員の健康を重要視することで、企業の活性化に繋がる効果が見込めるということ 。

関連記事:フェムテック tv『PMSに振り回されない幸せな社会へ!これからの健康経営』

30.産後ケア
産後の心身の回復を支援するため、さまざまなケアが受けられるサービス。

31.三大欲求
生きていく上で生まれる様々な欲求のなかで、重要だと言われているのが食欲、睡眠欲、性欲の3つです。

32.不妊
妊娠を望む健康な男女が、1年以上避妊せずに性交しているにも関わらず妊娠しない状態。 約10組に1組のカップルが不妊と言われていますが、近年、妊娠を考える年齢が上昇していることもあり、この割合はもっと高いと言われています。

33.不妊治療
妊娠しにくい原因が見つかった場合 、妊娠・出産を目指して治療を行うこと。約1/3が原因不明ですが、人工授精や体外受精などの治療が行われています。

34.緊急避妊薬/アフターピル
避妊に失敗した場合など、性交後72時間以内に服用する経口剤 で避妊率は8割。医師の処方が必要なので、必要な場合は婦人科や産婦人科へ。

35.女性用コンドーム
男性用コンドームより大きなサイズで、性交の前に膣内に装着して使用します。避妊率は95%を超えるそう ですが、現在は製造中止となっています。

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36.子宮頸がんワクチン
性経験のある女性であれば50%以上が生涯一度は感染する、ヒトパピローマウィルス(HPV)子宮頸癌を始めとする 多くの病気の発生に関わるため、HPV感染を防ぐ目的で接種が啓蒙されているワクチン。

37.AMH検査(卵巣年齢)
AMH=アンチミューラリアンホルモンを指します。 血液を用いて、卵巣の中に卵子がどのくらい残っているかのための。病院で検査を受けるほか、自宅で測定・郵送し、スマートフォンなどで結果を受け取れるサービスも。

38.黄体ホルモン
プロゲステロンと呼ばれる 妊娠の準備のためのホルモンです。受精卵が着床しやすいように子宮内膜を柔らかく維持するほか、妊娠成立後は妊娠を維持します。 また抑うつ状態になるのを防ぎ、血糖値を下げるなどの作用も。

39.卵胞ホルモン
エストロゲンと呼ばれる妊娠できる基礎を作るホルモンです。気持ちを安定させたり、女性らしい体型にする作用などもあります。 その他にも、骨量を維持したり、LDLコレステロールを低下させる作用もあります。

40.基礎体温
朝目が覚めた時に起き上がらず、寝たままの状態で測った体温のこと。 健康な女性の場合、基礎体温は低温期と高温期の二相になります。高温期は黄体ホルモンの働きによって体温が上昇し、その間に妊娠が成立しないと子宮内膜がはがれ落ち月経が始まると体温が下がって低温期が続きます。

41.避妊リング
避妊目的で子宮内に留置するT字型の装置。ミレーナ、ノバTの2種類があります 。避妊効果は最長 5年で、生理不順や生理痛にも有効と言われています。

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42.オンライン診療
スマホやタブレットなどを使用し、オンライン上で医師の診察を受ける方法。院内感染や二次感染のリスクがないのが特徴です。

43.ホルモンバランス
身体の機能を整える重要な物質がホルモン。なかでも女性ホルモンの乱れは、日々の健康にさまざまな影響を与える恐れがあるため、ホルモンバランスを正常に保つことが大切です。

44.インティメントケア/インティメートケア
デリケートゾーンを専用のジェルやソープで洗うケア。ヨーロッパでは一般的な習慣だそう。

45.膣ダイレーター
性交時に膣が濡れない、痛いなどの挿入障害を和らげる医療器具。膣内に挿入して使用します 。医療者の指導のもと、自分で挿入を行ないます。

46.STD/性感染症
性行為、オーラルセックスなどで感染する病気のこと。無症状の人も多いので、コンドームなどで日頃から予防を心がけることが肝心です。 加えてHPVなどの一部の性感染症はワクチンで予防ができます。

47.セーファーセックス
STD(性感染症)予防のために、コンドームなどを使用して配慮するセックスを指します。

48.PHバランス
膣内のトラブルの主な原因となるのが、このPHバランス。膣内PH値のバランスが崩れると、バリア機能が弱くなってしまいさまざまな感染症を引き起こす可能性があります。

49.無月経
妊娠していないにも関わらず、3ヶ月以上月経がない状態。

50.思春期
子供が大人へと成長する期間で、8歳頃から18歳頃までの時期。

51.性成熟期
思春期が終わってから、40代前半までの期間。女性ホルモンが活発に分泌され、肉体的に成熟する時期です。出産や子育て、仕事などでストレスを受けやすい時期でもあります。

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52.漢方
治癒力を高めて体調を整えます。冷えや便秘などの不調の改善を求めて服用する人が多い。

53.クリトリス
小陰唇の前部にある突起物で、性的興奮時に充血・隆起します。 膣口から指を入れて2〜3cm程度のところで指を曲げた場所にあるいわゆる“Gスポット”もクリトリスの一部ですが、じつは“Gスポット”と呼ばれる場所は普段は隠れており、クリトリス全体を刺激することで海綿体構造が膨張して現れます。

関連記事:フェムテック tv『快感を得るための臓器、クリトリスについて知ろう』

54.卵子
女性の体内で作られており、女性の遺伝情報を持っている小さな球体。卵のもととなる“原始卵胞”は胎児のうちからできており、約200万個もの卵を持って生まれてきますが年齢とともに減少してきます。卵が減少するスピードは1ヶ月に約1000個と言われています。

55.精子
男性の体内で作られ、遺伝情報を持っている精子は1日に約5000万〜1億個作られていると考えられています。精子の寿命は24〜27時間と言われており、性行為を行い膣内に精子が入ると寿命が約2〜3日まで伸びます。ちなみに精子の直径は髪の毛の太さほど。

56.子宮
胎児を育てる臓器。通常は鶏の卵ほどのサイズですが、妊娠中には大きく変化します。

57.卵巣
卵子を出す器官で、卵子の元になる卵母細胞を成熟させた後に放出します。女性ホルモンを出す内分泌器官でもあります。

58.VIO
Vラインはデリケートゾーンの上部を指し、正面から見て三角形の部分に当たります 。Iラインは女性器周辺、Oラインは肛門周りの部分です。

59.コンドーム
避妊や性感染症を防ぐために、性交時に男性が性器に装着する薄いゴム製の避妊器具。最近ではオーガニックゴムなどバリエーションが増えています。

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60.稀発月経(きはつげっけい)
39日〜3ヶ月の期間で次の月経が始まることを頻発月経と呼びます。ホルモンバランスが崩れることによって発症します。また、3ヶ月経っても月経が始まらないものは無月経と呼びます。

61.頻発月経(ひんぱつげっけい)
前回の月経から24日以内に月経が始まることを稀発月経と呼び、月経の回数が多いことで貧血を起こす場合もあります。

62.続発性無月経(ぞくはつせいむげっけい)
初潮(初経)以降、定期的にあった月経が3ヶ月以上来ない状態を続発性無月経と言います。 続発性無月経は様々な原因が考えられるので、産婦人科を受診しましょう。

63.過少月経
経血量がおよそ20ml以下の場合を指します。あまり問題にならないことが多いですが、子宮内癒着や子宮内膜症などが原因の可能性も。

64.過多月経
経血量が140ml以上の場合、過多月経と言われます。癌を含めた重大な疾患が隠れていることもあるので、経血量が多いと感じたら、すぐに産婦人科を受診しましょう。

65.おりもの
成熟した女性なら誰にでもある、子宮、膣、汗腺からの分泌物が混ざった粘り気のある液体 。体調や生理周期によって、分泌量や粘度などが変化します。

66.初潮
初めて訪れる生理のこと。早い人で小学4年生くらい、平均12〜13歳で訪れます。

67.閉経
月経が完全に 終了した状態。閉経を迎える年齢には個人差があり、40代〜50代まで幅広い。

68.骨盤底筋
名前の通り、骨盤の底の筋肉を総称して骨盤底筋と呼び、骨盤内にある臓器を正しい位置に保ち尿漏れを防ぐなどの役割を担っています。体の筋力が衰えることにより、尿道、膣、肛門を支えている骨盤底筋群もゆるんでしまい、若いうちから尿漏れなどの症状が現れてしまうのです。

関連記事:フェムテック tv『若者の尿漏れ急増! 骨盤底筋を鍛える』

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69.性病
性行為により感染する疾患のこと。最近では性病という呼び方から性感染症( STD)という呼び方に移行しつつあります。 代表的な疾患にHIV・HPV・淋菌・クラミジアなど。

70.バイブレーター
セルフプレジャー時やパートナーとのスキンシップの際に使用するアイテムで、膣内に挿入して使用します。

71.ローター
バイブレーター同様にセルフプレジャー時に使用するアイテム。クリトリスに当てて振動を与えるなどの用途で使用します。

72.ルブリカント/潤滑ゼリー
膣内が濡れにくかったり性交時に痛みを伴う場合にサポートする潤滑ゼリー。ローションと混同されがちですが、ルブリカントは粘膜用です。ちなみにローションは全身用なので、膣内に入れて使用しないほうが安全。

73.GSM/閉経関連尿路生殖器症候群
閉経や体質などで女性ホルモンが低下したために起こる泌尿生殖器症状です。デリケートゾーンの痒み、性交中の痛みなどがあるなら、GSMの可能性があるかもしれません。

74.メノポーズテック
閉経前に起こる女性ならではの症状をテクノロジーで緩和するのがフェムテックですが、メノポーズテックとは更年期に起こる症状をテクノロジーの力で緩和すること。メノポーズとは更年期を指します。

75.ホルモン治療/ホルモン補充療法/HRT
エストロゲン剤を使用することで、更年期障害の症状を改善する治療。 更年期障害の代表的な症状と言われるほてり、のぼせ、発汗などに対して高い効果を発揮します。ちなみにホルモン補充療法には、経口剤と貼り薬 、塗布剤の3種類があります。

76.尿もれ
尿が意思と反して漏れてしまうこと。特に女性では骨盤底筋の力が弱まったり、膀胱瘤や子宮脱など骨盤臓器脱が原因となることが多い。エクササイズ、漢方薬など治療方法はさまざまで、産前・産後に起こる場合もあります。

関連記事:フェムテック tv『若者の尿漏れ急増! 骨盤底筋を鍛える』

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77.性教育
学校、家などで性器、性交など人間の性行動について教育することで、性的マイノリティなど性の多様性に関しても指導は及びます。

78.卵子凍結
卵子は年齢を重ねることで老化してしまうので、将来妊娠を望む場合に 若く健康なうちに質のいい卵子を凍結して保存すること。 また、病気で卵巣を摘出したり、抗がん剤や放射線治療を受ける前に卵子凍結をする方もいます。

79.生理休暇
労働基準法で定められている休暇で、生理中の就業が著しく困難な場合に取得が認められています。なお雇用形態は関係なく取得することができます。

80.産休・育休
産休は出産予定日の6週間前と産後8週間の間に休業できる制度。そして育休は子供が1歳になるまでの間、育児のために休業できる制度。どちらも申請が必要で、育休をとる場合は一定の要件を満たさなくてはいけません。

81.バイオリズム
身体、感情、知性が持つ一定のリズムのこと。生まれた 日を起点に、身体のリズムは23日周期、感情のリズムは28日周期、知性のリズムは33日周期で切り替わるという仮説です 。

82.妊活
妊娠に向けて夫婦で話し合うことから始まり、知識を学ぶこと、医療による不妊治療まで、赤ちゃんを授かるために行動する 一連の行動のことをあらわします。

83.生理痛・月経痛
経血を押し出すため、子宮が収縮することで 生理痛が起きます。生理痛には個人差がありますが、一般的には2〜3日目に強い痛みを感じる人が多いと言われています。多少の痛みは生理的な現象と言えますが、日常生活に支障をきたすほど強い痛みは月経困難症と診断されることも。

84.妊よう力(にんようりょく)
妊娠する力を意味する言葉で、妊よう力のピークは22歳。それ以降は低下していき、35歳では22歳の頃の半分ほどになってしまうと言われています 。

85.セクソロジー/性科学
セクシュアリティや性行為など人間の性に関わる全般を科学的に学問すること。

86.#MeToo
2017年にニューヨーク・タイムズ紙が有名プロデューサーであるハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ問題を報道したことで生まれた、「私も」を意味するSNS用語。性的暴行やセクハラなどの体験をSNSで共有する際に用いられます。

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87.自律神経
昼間や活動時に活発になる交感神経と夜間やリラックス時に活発になる副交感神経のことを指します。内臓、体温など体内の環境を整える神経で、全ての内臓や血管などの活動を司っており自分の意思とは関係なく24時間働き続けています。 自律神経 のバランスが乱れると心身に支障があらわれることがあるので注意が必要です。

88.女性特有の健康課題
就業時に女性特有の健康課題において困った経験をする人が増えています。主に、月経困難症、PMS、子宮頸がん、乳がんなど女性ホルモンの影響を多く受ける症状を指す場合が多い。

89.子宮内膜症
子宮の内側にある子宮内膜に似ている組織が、子宮以外の卵巣や卵管などにできてしまう疾患。本来とは異なった場所でも月経のような現象が起きるため、月経時にたまった血液を体外に出すことができず 周囲の組織と癒着を起こし痛んだり、不妊症の原因にもなります 。

90.ジェンダー・ギャップ指数
毎年WEFが公表しているもので、経済活動、出生率や健康寿命などから導き出される男女格差を示す指標。2021年の日本の総合スコアは、156カ国中120位でした。ちなみに1位の国はアイスランドだそう。

91.フェミニズム
女性への差別反対を主張する 思想、及びこの思想に紐づく社会運動をフェミニズムと総称します。男女同権主義と訳される場合も。

92.SDGs
“Sustainable Development Goals”(持続可能な開発目標)を略して” SDGs“と呼び、2030年度までに持続可能でよりよい世界を目指す国際的な目標を指します。フェムテックが盛り上がりを見せている一因として、国連が提唱する”SDGs“の項目の一つにジェンダー平等が含まれていることが挙げられます。

93.月経管理
自分の生理周期を記録し、把握すること。 最近ではスマートフォンで生理周期を管理できる“ルナルナ”や“Clue”などのアプリが主流です。

94.経膣超音波検査/経膣エコー検査
子宮や卵巣などの様子を観察するために、婦人科で行なう超音波検査。内診台に座り、プローブと呼ばれる棒状の器具を膣内に挿入し、プローブ から発せられる超音波を画像に反射して子宮や卵巣などの状態を確かめます。

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95.自己愛
自分自身を愛すること。自身を大切にするという思想から成り立っているので、女性の健康問題をテクノロジーで解決するフェムテックの思想と根底からリンクしています。

96.CBD
麻から採取されるCBD=カンナビジオールという物質で、 不安を鎮める作用もあると言われており、最近ではCBDアイテム専門店がオープンするなどして盛り上がりを見せています。 PMSの症状の改善にも効果が期待できそう。

97.ウェアラブルデバイス
体の一部に装着して使う デバイスのこと。フェムテックに関連するものだと妊活をサポートしたり、骨盤底筋を鍛えられるアプリと連動したデバイスが 。

98.サブスクリプション
定額料金を支払うことで、一定期間サービスを利用できるシステムをサブスクリプションと呼びます。最近では、自宅にいながら受け取れる生理用品の定期配送などのサブスクサービスがアメリカを中心に大ヒット。なかでもタンポンのサブスクサービスを行なう“Cora”はケニアやインドなどの女性支援団体と提携しており1点購入されるたびに支援できる仕組みも支持されているそうです。

99.第3の生理用品
今まで生理用品の主流と言えば、紙ナプキンでしたが第3の生理用品として月経カップが注目を集めています。膣内に挿入したカップに経血を溜める仕組みで、経血が溜まったら捨てて再度洗い装着します。欧米では生理用品の主流となっており、経血が空気に触れないので匂いの心配もなく、ナプキンで発生するむれやかゆみに悩まされず使用できます 。

100.生理の貧困
コロナ禍で、その問題が浮き彫りとなり、盛んに提起されている生理の貧困。経済的な理由などで生理用品を購入することができない状態  を意味し、2021年9月からは都立学校で女子トイレに生理用品を置くことが決まっており、国や自治体などによる支援の輪が広がっています。

フェムテックtv
株式会社ツインプラネットが運営するフェムテック情報共有サイト。《毎日をイキイキと、自分らしく過ごす》ため、《自分のカラダについての“知らなかった”をなくす》ことを目的に、女性の健康に関するコンテンツを公開しています。
https://femtech.tv/
熊木 美香(くまき・みか)●女性誌を中心に手がける編集・ライター。Uターンし、現在は二児の育児をしながらリモートワーク中。直近の夢は子供達と東南アジアを巡ること。

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