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特集 | ロフト×ソトコト|2024年秋の「ロフコト雑貨店」へようこそ!

「ロフコト雑貨店」第5弾、カップ酒や調味料が並ぶ「三河屋」ができるまで。

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2022年から生活雑貨専門店『ロフト』と雑誌『ソトコト』が展開している「ロフコト雑貨店」。第五弾は「ロフコト流 三河屋」として、お酒を中心に「さしすせそ」の調味料と雑貨が『銀座ロフト』、『渋谷ロフト』を賑やかせた。

TOP写真:ロフト 営業企画部 営業企画担当 ロフコトプロジェクトの八木宏規さん。『銀座ロフト』の「ロフコト流 三河屋」エントランスにて。

目次

どうしてロフトが「三河屋」に!?

「お茶」、「米」、「麺」、「果実」に続き、第五弾となる「ロフコト雑貨店」のテーマは「三河屋」。江戸時代から続く小売店、三河屋を「ロフコト」ならではの視点で捉え直し、お酒と「さしすせそ」の調味料を中心に、さまざまな食材や雑貨を紹介している。

今回、三河屋を切り口としたのは、「食をテーマとしたコミュニティの場をつくりたかったからなんです」とロフト 営業企画部 営業企画担当 ロフコトプロジェクトの八木宏規さんは言う。

「食の場として、当初は酒場や喫茶というアイデアもあったのですが、日本各地の調味料を取り上げたいという声が現場からもあがっていた。そんなときに思いついたのが、江戸時代から続く小売業である三河屋でした。三河屋と言って多くの人が思い浮かべるのが、アニメ『サザエさん』に登場するサブちゃんですよね。一昔前まで、まちの御用聞き的な役割として存在していた三河屋をテーマとすることで、地域に密着した、原点回帰的な食の場の提案ができるのではないかと考えたのです」

「ロフコト流 三河屋」ができるまで。

『銀座ロフト』の「ロフコト流 三河屋」会場。

とはいえ、『ロフト』が三河屋を名乗っていいのだろうかという迷いもあった八木さんは、『銀座ロフト』と同じエリアにある『銀座三河屋』代表の神谷修さんに教えを請うた。三河屋の歴史や役割、さらには江戸時代の文化背景までを知ったことで、江戸時代から現代へと続く日本の食文化のおもしろさを再確認。三河屋を『ロフト』流に読み解くことで、食文化を過去から現代、そして未来へとつなげていく場ができると確信したという。

『銀座三河屋』によって再現された江戸時代の調味料。

「ロフコト雑貨店」期間中の『銀座ロフト』『渋谷ロフト』フロアには、『銀座三河屋』コーナーが出現。「煎酒」や「煮ぬき汁」など江戸時代の人々が愛好した調味料や食材などが来場者の目を引いた。

『ロフト』が三河屋を展開したことについて、『銀座三河屋』の神谷さんは「江戸文化の奥深さが遊び心とともに現代に反映されているのがおもしろいと思いました」と話す。

「江戸時代は250年間続いた間、戦争もなく、今日へと続く日本の文化がつくられた時代。今回の企画ではローカルやサスティナビリティという、当時からつちかわれてきた江戸時代の食文化のおもしろさを存分に感じることができました。さらには、『ロフト』ならではの視点で、食だけにとどまらず、上質な生活雑貨にまで広がっているのが良かった。食文化を切り口に、さまざまな楽しみ方を提案しながら現代へとつなぐやりかたは、まだまだいろいろな可能性があると感じられました」

浅沼シオリさんセレクトのカップ酒が並ぶ酒コーナー。Instagram(@40onecup)でカップ酒について発信中。

三河屋の主力商品であるお酒は、カップ酒を扱うことにした。セレクトを担当したのはカップ酒愛好家の浅沼シオリさん。浅沼さんは、SNSやZINE(小冊子)などで、日々カップ酒の魅力を発信している。

日本各地の酒蔵が製造販売しているカップ酒は、お酒を飲む楽しみ以外に、デザインやプリントを愛でる楽しみもある。今回、浅沼さんがセレクトしてくれたカップ酒は色とりどりで表情豊か。デザインには地域性やつくられた時代が反映されたものも多いという。

カップ酒の容器は飲み終わったあともさまざまなシーンで活用したいと思わせる存在感。

文具や雑貨を扱う仕事をしている浅沼さんは、これまで開催した「ロフコト雑貨店」にも足を運んでいて、「日本の良いものを『ロフト』らしくポップに取り上げていて、楽しい企画だな」と感じていたという。

「今回、現在ではあまり見かけなくなった三河屋がどのように展開されるのか。楽しみにしながら売り場へと足を運ぶと、カラフルなイラストが配置された中、レトロだけれどかわいいカップ酒が並んでいて、とてもいい雰囲気でした。お酒も「さしすせそ」の調味料も、日本の日常になくてはならないもの。『銀座ロフト』、『渋谷ロフト』どちらの三河屋でも新たな発見と出合いがありました」

清酒製造メーカー『大関』の「上撰金冠ワンカップ®」、通称「ワンカップ大関」と、そのデザインをあしらったキャップ、トートバッグ。

会場には、日本の酒文化のイノベーター「大関」が1964年に発売したロングセラー商品「ワンカップ大関」のコーナーも登場。気軽にどこへでも持ち歩けるようになったことで日本酒のイメージを刷新した「ワンカップ大関」とそのグッズが並んだ。

「ワンカップ大関」の裏ラベルに採用されたマテウシュ・ウルバノヴィチさん作画のポストカードセット。

「ワンカップ大関」の裏ラベルには、日本の風景や祭りの写真がプリントされ「見て楽しむ酒」としても親しまれている。2023年12月からは、ポーランド出身のクリエイター、マテウシュ・ウルバノヴィチさんによる風景画が採用されている。

「ロフコト雑貨店」期間中に、大関と関連商品を規定額以上購入した人には、マテウシュさんのポストカードセットが用意されるとともに、マテウシュさんのサイン会も実施され、ファンを喜ばせた。

また、お酒コーナーには、「飲むだけじゃない酒の楽しみの提案」として、叩いて楽しむミニ鏡開きや集めて楽しむ御酒印帳®など雑貨も並んだ。

「三河屋の存在とともに、日本の酒文化とその楽しみ方を、ロフコト流に展開できたと考えています」と八木さんはうれしそうに語る。

過去と現代が行き交う売り場に

『銀座ロフト』の入口に描かれた朝野ペコさんのイラスト。

過去から現代、そして未来へとつなげていく場をつくるというアイデアが形になったのは、イラストレーター朝野ペコさんによって冊子『ロフコト』用のイラストが描かれたことによる。

八木さんは言う。「味噌や醤油を醸造している江戸時代の絵巻物があって、今回のイラストにはそうした製造風景を描いてほしいと朝野さんにリクエストをしたんです。でも、それだけだったら昔を振り返るだけのイラストになってしまうところでしたが、朝野さんは見学したり、買い物をしたりする現代の人の姿を描いてくれた。これによって江戸時代と現代が接続され、地続きになっていることが表現されました」

朝野さんのイラストは、会場の装飾としても登場した。江戸時代の人と現代人のイラストが混在する会場は賑やかで華やか。そこに食材や雑貨が並び、世界各国の買い物客が行き交う様子は、伝統を受け継いだ文化が世界へ、そして未来へ広がっていくかのようだった。

賑やかで楽しいポップが会場を盛り上げる。

砂糖、塩、酢、醤油、味噌という「さしすせそ」の調味料も、日本各地から選りすぐりが集められ、豆皿や塩壺などの雑貨とともに販売。良質なものづくりを行う生産者によるプロダクトが紹介された。

こうした会場づくりは「時の器」をコンセプトに、その時々の社会を映し出す『ロフト』ならでは。「ロフコト流 三河屋」は、日本のローカルとサスティナビリティを感じさせながら、過去と現代、さらには未来を楽しく、賑やかにつなげる場となった。

「ロフコト雑貨店」ののれんとともに「さしすせそ」の調味料と雑貨が並ぶ。

ロフコト雑貨店開催情報

【ロフコト雑貨店「ロフコト流 三河屋」】

■渋谷ロフト
住所:東京都渋谷区宇田川町21-1
TEL:03-3462-3807
期間:2024年8月26日(月)〜10月10日(木)

■銀座ロフト
住所:東京都中央区銀座2-4-6 銀座ベルビア館1階〜6階
TEL:03-3562-6210
期間:2024年8月26日(月)〜9月29日(日)

ロフトネットストア
https://www.loft.co.jp/store/r/rlf33/

photographs by Hako Hosokawa   text by Kaya Okada

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