みなさん、こんにちはー!ファームフェスの柏木です。
今回は『武川のリバーフェニックス』こと、対戦相手の徳光さん(みつ君)のご紹介です!
みつ君は、養鶏農家『ROOSTER』をはじめて今年で5年目。「養鶏」とは文字通り鶏を飼って、鶏さんが産む卵を販売して生業とする職業なのですが、みつ君は、どうやれば鶏たちが良い人生を送って死に向かうことができるかということを大切に考えている養鶏家です。
ケージフリーってなんだ??
これまでの養鶏は「ケージ飼い」といって狭い鳥かごの中で雌鶏を育て卵を産ませ続けるという、『マトリックス』で機械に繋がれた人間のように“システム”みたいな感じでした。
ただ、食糧難だった時代とは違って、鶏にも人権がある!という考え方が広まり、最近では多くの養鶏農家が、ケージを使用せずに鶏舎で放し飼いをする「平飼い」あるいは、屋外での放し飼い「ケージフリー」を採用しつつあります。
ケージ飼いに比べて両者ともコストがかさむために卵の値段も高くはなりますが、しっかりと愛情を注いで育てるため鶏たちはそれぞれ特長のある美味しい卵を産んでくれます。
パンクス、養鶏をはじめる。
みつくんと初めて会ったのは4年前。当時は武川のだだっ広い草むらにデデーンとセルフビルドの一棟の鶏舎が出現していて「ぬお!『大草原の小さな家』みたいだなー」と。
『ROOSTER』っていう屋号からしてロックの匂いがプンプンするので色々と聞いてみると、やはり元バンドマン。しかも、UK最大のパンクフェス『リベリオン』に、当時日本人バンドとして最初に出演したことが判明。楽屋には僕が敬愛しているミスフィッツとかダムドのお歴々がいらっしゃったという、、、、。
バンドを辞めてなぜ養鶏に???という疑問は長くなるので割愛しますが、「鶏が好きだから」と遠くを眺めるみつ君にこれ以上何も聞くまいと笑。
ROOSTER〜家族のために広い土地を求めるわがままなお父さんの構図
鶏の老人ホームを作りたい!のです。
鶏は、卵を産みやすい月齢が決まっているため、産卵率が低くなると飼料代の方が高くなってしまいます。そのため養鶏農家は月齢のいった鶏を殺処分しなければならず、ここにジレンマが発生するのです。
そこでみつ君と僕は「卵を産めなくなった鶏たちが余生をゆっくり農場で過ごして穏やかに死んでいけたら良いなあ」と思い【鶏さん終身雇用制度】を作り、オーナーを募集した時期がありました。東京では鶏を飼うことができないので、みつ君の農場にいる鶏さんのオーナーになってもらって、その鶏が産む卵を毎週送ってもらい、さらに会いにも行ける!という先鋭的なアイデアでしたが、誰もついてこれませんでした笑。
鶏には優しいけど、猿はハンマー!猪は猟銃で仕留めるべし!
鶏の放し飼いにはトンビや鷹などの天敵も多く、かつここ武川には農作物を荒らす猿が大量出没。そのため北杜市では、猿1匹捕獲するとお金がもらえるのです!鶏さんたちに優しいみつ君がどういった心境で猿を仕留めるのか聞いたところ「何も考えない」そう。
僕だったら、目と目があったら躊躇しそうですが、ここ八ヶ岳では「生と死」が近くにあります。
さらに、狩猟免許を持っているみつ君は猟銃も使えます笑。この日は農場にでかいオリが設置してあって中を見るとなんと!野生の猪が3頭。
罠で捕らえたらしくめちゃくちゃ獣臭がしました。食べる前にと殺するそうです。命をいただくという概念が薄れている東京にはない八ヶ岳ワイルドライフですね。
ROOSTERの麻雀ツーリズム!
ここROOSTERでは、キャンプもできるように計画中。青ジャンしてヤギと戯れたあとにドラム缶風呂に入って猪肉でBBQ。みつ君に、一緒に焚き火を囲みたいMリーガーを聞いたところ、角川サクラナイツの岡田プロとのこと。満開の桜の下で岡ピーとゆるーく打ってみたいです。ご担当の方、よろしくお願いいたしますー!
初勝利に涙する岡ピー。Mリーガーはいろいろ背負って戦っているのです!
次回は八ヶ岳農家麻雀第三弾。「闘牌編!」ですー。