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ソトコトペンクラブ

瑞穂町に新しい風を! 清水牧場の変革

石原悠真

石原悠真

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清水社長が東京都・瑞穂町にある清水牧場を引き継ぐきっかけとなったのは、祖父や父親の働く背中を間近で見て来た事や牛と共に育った酪農一家の環境からでした。中学、高校、大学時代に陸上競技部に所属、酪農を手伝う傍ら東京農大に進学。当時は箱根駅伝出場以外の目標は頭になかったと笑顔で話してくれました。卒業後、父親から酪農現場の本格的な指導を受け、専門書を読み勉強に励みました。清水社長曰く、「私にとって牛は神様のような存在であり愛情を持って飼育を行っている」と語っていただきました。

目次

清水牧場の敷地内に息子夫婦が経営するジェラート販売店を創業した経緯は?

息子のお嫁さんは瑞穂町の児童館で働く勤勉な方でした。結婚後、自ら第六次産業化に取り組みたいと考えてジェラート作りの視察や勉強会に通いました。お嫁さんからお店を出したいと相談を受けた時は直ぐに承諾しました。こうして清水牧場の牛乳とコラボレーションできる商品が生み出されました。「WESTLAND FARM」(ジェラート販売店)のロゴマークは清水家の家紋です。現在は清水牧場と分業を行い、ジェラート販売店の経営は息子夫婦に任せています。

皆さんと力を合わせて瑞穂町の農業を活性化させて行きたいという想いから、西村園さんのお茶、瑞穂農芸高校さんのメロン、中野苑さんのブルーベリーヨーグルトなど季節ごとの共同開発商品を販売しております。

地域に愛される職業を続ける秘訣は?

くよくよしないことです。牧場の設備投資を行い借金があって眠れない日々もありました。そんな時に色々な場所に参加して様々な業種の方と交流する事により、新たな発想や学びを得て困難を乗り越えてきました。

清水牧場の経営に影響を与えた恩師は?

中学生時代にスカウトしていただいた高校、大学時代の陸上競技部の監督です。目標に向かって努力を行う事の大切さやあきらめない精神を鍛えていただきました。走れ! 強くなれ! と繰り返し指導していただいた事により継続する事の尊さを学びました。

今後の目標は?

現在使用中のロボット搾乳機械が廃盤になりました。新機種の購入価格は約3000万円します。加えて、10年間でメンテナンス費用が約5000万円かかります。新機種を導入する際はジェラート販売店でアイスクリームを買って食べながら、牛のロボット搾乳を見学できる施設を建造したいと考えております。地域の子ども達やその他の方が見学に来た時に生の酪農作業に興味を持ってもらい、食の大切さを学んで欲しいです。

将来の担い手にメッセージをお願いします!!

自分のやりたい事をどんどん行う事。何事もあきらめずに挑戦し続ける事が大切です。

清水陸央(61歳)昭和21年に東京都から一頭の牛を借り受け、瑞穂町に牧場を創業した清水牧場3代目社長。現在130頭の乳牛を飼育する東京都最大の牧場。東京都で唯一、自動搾乳ロボットを使用して新鮮な牛乳を提供している。農業教育の一環として東京都の学校を回り、年間20回以上の搾乳体験や講義を務めている。平成18年9月より東京牛乳(多摩地区酪農家36軒の収乳をブレンド)の生産者となる。平成30年5月18日、清水牧場に隣接する敷地内に「WESTLAND FARM」(ジェラート販売店)をオープン。新鮮な乳牛と地域の瑞穂町特産品のコラボレーションが楽しめる。令和元年、NHKやnews every.やラジオ放送局からの取材を受け、客足が絶えない人気店となっている。

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