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地域を見守り故郷を思う東京ローカル「空彩特製ごろごろ野菜のカレーライス」 

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ごはんCafe空彩(そらいろ)の「ごろごろ野菜のカレーライス」は文字通り、一口では頬張れない大きさの野菜がごろごろ。そこには野菜だけでなく、地域や故郷への思いがたくさん入っている。
目次

おなかいっぱい、野菜をしっかり

カレーのベースとなるルーには、北海道産のタマネギ、じゃがいも、にんじん、ゴボウ、豆をたっぷりと使い、一般的なルーに独自に調味料を加え、トッピングに素揚げのブロッコリーとなすをのせ、「空彩特製ごろごろ野菜のカレーライス」が完成。
「お金がないときでもおなかいっぱいになって野菜もしっかり摂れるように」と価格は抑えてボリュームを持たせ、さらに1.3倍の大盛から3倍の特盛まで用意。白米か玄米かも選ぶこともができる。
野菜それぞれの味と、懐かしいような、ホッとするような、身体に良さそうな味に箸(スプーン)が進む。

心の支えになってくれた店をモデルに毎日でも訪れてもらえる店に

店主は大学卒業後、一般企業に就職し、知人がいない見知らぬ土地での生活の中で、食事だけでなくコミュニケーションが心の支えになっていたという定食屋をモデルに2015年に「ごはんCafe空彩」をオープンした。
料理が好きで居酒屋やレストランなどで調理に携わり、父親が寿司職人だったこともあって、自分の店を持つことは自然の流れだったと開業当初を振り返る。
故郷を離れ東京で頑張る人たちを支えるようなお店にしたいと、最寄りの京王線仙川駅から徒歩で10分強かかる住宅街で、客のほとんどが近隣の住民となる場所をあえて選んで店を構えた。
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店主の故郷は北海道。米も北海道新十津川町で友人が栽培する松本ファームから精米したてを月に数回直送してもらい、鹿肉や鮭など北海道産の食材もよく登場する。
そのほかのメニューは、鶏の唐揚げやハンバーグなど家庭の食卓でよく出されるようなメニューにひと手間加え、刺身や照り焼きなどの魚料理や総菜の盛り合わせなども用意して、毎日訪れても飽きない、第2の家に帰るように来店してもらえる店を目指している。
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故郷を思い、地域を見守る

コロナ禍では要請に従って時短営業や休業、テークアウトのみの営業を行い、今年9月には自宅療養者の急増を受け、来店していた客の中にも感染して自宅から出られずに食事に困っている人がいるのではないかと、自宅療養者にテークアウトメニューを半額で宅配するサービスも行った。
故郷を思い、地域を見守るようにたたずむ店の近隣には、長年店舗を構えなかった焙煎士が淹れるコーヒー店、フードロスをなくすためにコースメニューのみを提供するイタリアン、全国的な人気ラーメン店、寿司屋、中華料理店など、数百メートルの間に個性的な店が立ち並ぶ。最寄り駅近くの繁華街から離れた土地には、地域や人のことを特に思いやる温かい店主が集うのかも知れない。
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■ごはんCafe空彩Instagram 

文|土田真樹子
写真|店提供・土田真樹子

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