落花生収穫量日本一の県ではなんと、国内産落花生の約8割が生産されているといわれています。何県かわかりますか?
落花生から作るピーナッツバターを使ったギニア料理“マフェ”。そのレシピと、落花生の存在について、ギニア出身のアリウさんに教えてもらいました。
落花生収穫量日本一の答えは……
なかでも八街(やちまた)市の落花生収穫量は県内一位。市のイメージキャラクターも落花生の姿をしているくらい、落花生押しです。
テレビドラマ「孤独のグルメ」で五郎さんが食べた“マフェ”とは?
ギニア出身のアリウさんがマフェを作る様子を見ましたが、大量のピーナッツバターをお湯で溶いて鍋に入れていました。「ピーナッツバターの油が浮いてくるまで煮込む」と彼はいい、長時間煮込んでいたのが印象的。コクのある優しい味でとても食べやすいので、家庭でもぜひ試してほしい一品です。
マフェは、ギニアでどんな存在なのでしょうか?
ギニア人直伝! 簡単に作れるマフェレシピ
タマネギ 1個
ナス 2本
カボチャ 1/3個
ニンニク 1片
ショウガ 適量
トマト缶 1個
ピーナッツバター 200グラム
水 適量
油 適量
カレー粉と塩 適量
1.ニンニク、ショウガはみじん切り、タマネギはくし切りか大きめのみじん切り、ナスとカボチャは皮を剥いて、ナスは2センチの輪切り、カボチャは3センチ角くらいの大きめにカット。最終的に具はつぶれて形がなくなるイメージです。
2.ナスは素揚げにしておくか、油を多めに入れた鍋に、ニンニク、ショウガ、タマネギと一緒にカレー粉と塩をふりかけながらよく炒めます。しんなりしてからカボチャを加えます。
3.トマト缶を鍋に入れ、さらに缶の半分くらいまでの水も加えてから煮込みます。
4.ピーナッツバターをお湯でトロトロに溶いて、鍋に加えてから中火で30分くらいよく煮込みます。
好みでジャガイモ、ピーマン、鶏肉や魚などを入れてもおいしいので、冷蔵庫の残り物でいろいろとアレンジできそうです。鶏肉や魚を入れる場合は事前に素揚げするか、カレー粉、塩、コショウ、ジンジャー粉などを好みでまぶしてから揚げたものを、3の水を加えるときに鍋に入れて煮込みます。
ギニアでのピーナッツバター作り
アリウさん「日本のお米で使う自動精米機みたいなものの落花生バージョンがあります。1キロいくらって支払って、殻から出してもらい、それをコーヒーミルのような手動の機械で細かく砕いて、棒で潰してクリーム状にします」
アリウさん「自分たちで作ったピーナッツバターを、大きなバケツに入れて保存しています。一人暮らしをするときにお母さんがバケツごと持たせてくれて、他の学生の家に遊びに行っても、ここでもマフェティガ、あそこでもマフェティガで、仲間と“soup of always(いつものスープ)”って呼んでいました(笑)」
ピーナッツバターを手作りして保存する様子や、子どもに持たせたり“いつものスープ”と呼ばれたりする辺りが、日本でいう“味噌”のような存在なのかなと想像しました。
日本ではピーナッツバターをスープに入れるという感覚がありませんが、ところ変われば使われ方も変わっておもしろいですね。マフェを作ってみて気に入ったなら、いろいろなスープにピーナッツバターを入れて試してみるのもいいかもしれません。その際はぜひ、千葉県産のピーナッツバターを意識してみてください。