清湯スープと黄金の平飼い味玉が人気の「アメノオト」【栃木・佐野ローカルラーメン】

清湯スープと黄金の平飼い味玉が人気の「アメノオト」【栃木・佐野ローカルラーメン】

2022.09.25

長野県在住のラーメンライター、たこにわです。ラーメン食べ歩きは40年以上、北は旭川、東は根室、西は長崎、南は石垣島まで訪麺しています。47都道府県制覇しました。僕は、ローカル色があり地道に頑張っているお店をみなさんにご紹介していきます。

栃木・佐野市で見つけたカフェのようなラーメン店

栃木県佐野市に立ち寄ったのは20数年ぶり。
佐野といえば、ラーメンが好きな諸氏は平打ち手もみ麺とあっさり醤油スープの「佐野ラーメン」のまちだと、直ぐにお思いになるだろう。
ところが、「佐野ラーメンだけではないぞ」と伝えたかったお店がある。
それが、UNITED NOODLE アメノオト だ。
飛び込み訪問ながら、店主の和田さんが快く取材に応じてくださった。

アメノオトは、JR佐野駅から北東方面に約3km、県道16号線沿いにある。
大きな看板がないので、車を走らせていると、建物を見逃しそうになる。
それもそのはず、外観はラーメン店とは思えない白を基調とした佇まいなのだ。

そして店内もまた、カフェのような装い。
入口付近にはオリジナルTシャツなどお店のグッズが飾られている。
照明が明るいので、女性客も入りやすいのだろうか、お店全体におしゃれな雰囲気が漂う。

醤油のキレが秀逸な清湯スープ

メニューを見る。
せっかく来たのだから、お店のオススメの味に、他店にはないユニークなものはないかと選んだのが、「肉わんたん醤油そば」に「平飼い味玉」のトッピング。
限定20個と書いてある、この平飼い味玉って何だろうか?

メニューの裏側を見ると、スープやかえし、麺などの説明が書かれている。
これは、美味しいラーメンが期待できるぞと、食べる前からワクワクだ。

待つこと数分で、肉わんたん醤油そば・平飼い味玉トッピングが到着した。
丼を見渡すと美しいスープの中に、肉わんたんと味玉がその存在を主張する。
青ネギは色の引き締め役とでも言おうか、濃い緑がむしろ食欲を刺激する。
どれから行こうか、、、、まずはやっぱりスープからだろう。

スープを一口すすると直ぐに感じるのが醤油のキレ。
醤油の風味が口から鼻に抜けていく。
鶏のダシはまろやかで、旨味の塊を飲んでいるくらいにコクがある。
本当に極上の清湯スープだと思った。

味玉の黄身が、真っ黄色!

トッピングした平飼い味玉がどうしても気になった。
玉子を箸で半分に割ってみると、何とそこには真っ黄色な黄身が。
普通の味玉はオレンジ色をしているが、平飼いは黄色なのだ。
まず、色から驚いた。

一口その黄身を口の中に入れてみると、甘くトロっとした食感だ。
この甘さは普通の玉子では味わえない。

「平飼い玉子は、佐野市郊外の秋山地区の養鶏場で放し飼いの上、自然なものを餌にして育てている鶏が産む玉子なんです」と店主の和田さん。
「育て方が他の鶏とは違うんですが、たくさんの玉子を取れないので、1日20個の限定で提供しています」とのこと。
「ストレスのない鶏の玉子は、黄身が文字通り黄色になり、甘い味になります」と和田さんは力を込めて説明する。

佐野で育てた鶏と、スープのダシに使う栃木県那須の鶏。
地元の食材を使った極上のラーメンがこのお店で食べられる。

麺は細麺ストレートでいわゆるぱっつん系。小麦の風味よく、噛み応えのあるしっかりした麺だった。
メンマとチャーシューは味がよく染み込んでいる。
チャーシューは、煮汁の染み込んだ豚バラと燻した香りのする肩ロースの2種類。
肉わんたんは食感がよく、口の中にわんたんの煮汁が広がる。
全てがレベルの高い味だ。美味しい!

「アメノオト」は心を穏やかにする効果

2006年秋に開業し、17年目を迎えるというアメノオト
帰り際に、このお店のユニークな名前の由来をお聞きした。
シトシトと振り続ける雨の音には人を穏やかにする効果があるそうだ。
「ご来店されるお客様にも穏やかで居心地の良い時間と空間を過ごしてもらいたいとの想いが込められています」と和田さん。
最高のラーメンを最高の空間で食べてもらいたい、という店主の気持ちが伝わる店だと感じた。

店主の和田さん

店舗情報
アメノオト
住所: 栃木県佐野市堀米町455−1 シルフィード 1F
TEL:   0283-86-9882
営業時間:火曜日~土曜日 11時00分~14時30分, 18時00分~21時00分、日曜日11時00分~15時00分、月曜定休

文・写真:たこにわ
*店舗情報・メニュー内容は取材時点の情報でございます。