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特集 | ロフト×ソトコト|2023年秋の「ロフコト雑貨店」へようこそ!

『フルーツガーデン北沢』北沢毅さんに教えてもらう、果実の魅力と楽しみ方。

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中央アルプスと南アルプスに挟まれた長野県・松川町にある創業1942年の『フルーツガーデン北沢』。清涼な水と空気、果実の生育に最適な寒暖差に恵まれた地域で、約20種のりんごをはじめ、梨やプルーンなどを栽培しています。2019年には『マルカメ醸造所』を設立し、シードルの製造も始めました。今回は『フルーツガーデン北沢』の4代目であり、「リンゴ野郎」の名でSNSを通じてりんごの魅力を発信する北沢毅さんに、果実の楽しみ方を聞きました。

目次

多彩な品種と個性の中から「好き」を見つける喜びを。

もともとサラリーマンだった僕がりんご農家に転身して驚いたのが、思った以上にりんごについて知られていないことでした。例えば、国産りんごの多くは夏から秋にかけて次々と旬を迎えますが、一年中スーパーで手に入ることもあり、旬がいつかを知らない方も多いんです。保存技術は発展していますが、やっぱり旬の味にはかないません。そんなりんごがもつ本当のおいしさや魅力を知ってほしくて、「リンゴ野郎」として情報発信をしています。
世界中で親しまれているりんごは、神話や童話に登場するほど長い歴史があります。世界各地で改良が繰り返され、約1万5000品種があるといわれています。日本のスーパーに並ぶのは数種類ですが、実は国内品種だけで2000品種以上もあり、壮大な“家系図”が書けるほど。甘みの強いもの、さっぱり系、パリパリ食感など個性豊かで、好きな味が必ず見つかるのもりんごならではです。
夏が旬の品種「シナノレッド」。夏はみずみずしい味、秋は甘みや酸味が濃い味の品種が旬を迎える。

おいしい果実選びのコツは、生産者で“指名買い”。

五感で楽しむ生食はもちろん、食材として料理やスイーツに使ったりジャムにしたりと、これまでに100種類以上のりんごのレシピをSNSなどで発信しています。シードルやジュースなら冬でも新鮮な味を堪能できて、楽しみ方は尽きません。これはりんごに限った話ではなく、「皮むきが面倒」「買っても腐らせるかも」と思う果実は、ジュースやジャムなどの加工品で楽しむのがおすすめです。
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果樹園併設の『マルカメ醸造所』では、北沢さんの実弟の醸造家・井口寛さんがシードル醸造に取り組む。
おいしい果実と出合う方法は、「生産者で選ぶ」こと。りんごで言うと、おいしい時期を正しく見極めて出荷する生産者を探してみてください。市場での希少価値を求めて早く収穫する場合もありますが、旬を迎えた果実のおいしさは格別です。同じ品種を生産者別に食べ比べるのも楽しいですよ。
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北沢さんの曾祖父が植えたという果樹園のシンボル「ふじ」の木。樹齢60年を超える。

うれしいことに、僕らの果樹園のように生産者から直接購入するお客様も増えています。さらに一歩進んで、畑に足を運んで収穫を体験したりもぎたてを食べたり、ぜひ畑ごと果実を体感してみてください。新しい扉が開くはずです。

フルーツガーデン北沢

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年間約2000人が果物狩りに訪れる観光農園。2019年には敷地内に『マルカメ醸造所』を立ち上げ、果樹園で採れたりんごを使ったシードルや松川町の果実を使ったワインの醸造も行っている。https://fgkita.com
information
『銀座ロフト』のメンバーが『フルーツガーデン北沢』の果樹園からインスタライブ配信! 旬のりんごを収穫しながら、りんごのあれこれを教えていただきます。日時:10月7日(土)9時〜(30分程度を予定) 詳しくは銀座ロフトアカウント(@loft_ginza)をチェック!
photographs by Kenta Sasaki   text by Taeko Ishii

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