「えひめ香る地酒プロジェクト発表会」では、本プロジェクトの概要説明及びロゴマークの発表に加え、産:愛媛県酒造協同組合、学:東京農業大学 応用生物科学部 醸造科学科、官:愛媛県産業技術研究所 食品産業技術センターの共同研究にて開発した清酒用花酵母「愛媛さくらひめ酵母」を活用した日本酒を、愛媛県内22の蔵元が2023年3月に発売することを発表しました。
その研究の結果、愛媛県特産の「さくらひめ」から、Type-1からType-4までの4種の清酒用花酵母「愛媛さくらひめ酵母」を分離培養することに成功しました。瀬戸内海と宇和海という2つの海をはじめ豊かな自然に囲まれた食の宝庫ならではの日本酒となるように、食材や料理とのペアリングを重視して、香りと味わいの特徴が異なる4タイプの酵母を選定しています。(参照 表1・図1)
※テロワール:「土地」を意味するフランス語から派生した言葉。気候を含めた土地の個性にその地方の風土や文化を加えた酒類製造の環境を示す。
さくらひめについて
・ 青色系が一般的なデルフィニウムをピンク色の花に品種改良
・ 出荷は12月から6月
・ 桜を連想させる姿と愛媛のひめから”さくらひめ”と命名
・ 日本フラワー&ガーデンショウグランプリ等 様々な賞を受賞
販売予定の22の蔵元について
研究内容について
・必要な酵母の特性の検討
・分離した酵母を使用した清酒の酒質設計
・蔵元による試験醸造
・酵母分離手法の効率化
・麹菌の抗菌性物質生産の最適化
・分離した酵母の特性把握
・さくらひめからの酵母の分離
・分離した酵母の性質解明
・小仕込み試験と醸造特性の検討
・優良酵母の選択
・試作した清酒の分析・評価
プロジェクト情報
・URL:https://www.ehime-syuzou.com/sakurahime
・プロジェクト概要:産学官連携により開発したオリジナル清酒用花酵母「愛媛さくらひめ酵母」から醸造される新しい愛媛の地酒のブランドを確立させ、国内外での認知度向上や販売促進を目指す事業。