神奈川県農業技術センターで開発された神奈川発のブランド柑橘「湘南ゴールド」が年々出荷数を増やし、需要拡大に伴い加工品が人気です。
株式会社フードクリエイティブファクトリー、株式会社UMEMARU.Inc とサンクトガーレン有限会社では、それぞれ湘南ゴールドを活用した加工品を開発しました。
湘南ゴールドとは?
湘南ゴールドとは 湘南ゴールドは神奈川県で開発された神奈川県でしか生産していない希少なみかんです。神奈川県農業技術センターが12年かけて「味が濃い」「香り高い」「清涼感のある酸味」をもつ黄金柑と「むきやすい」「甘い」温州みかんを掛け合わせていて、香り高く一口食べたら止まらない酸味と甘みと食べやすさが特徴のみかんです。
年々需要が増加傾向、その理由は
2008年から出荷が始まり、2016年に100t、2019年に150t、2020年は200tと年々出荷数が増加しています。理由は3つ、味が抜群、取引単価が高く、主力である温州みかんが終わった2月以降に出荷できることから、農家の経営にも「救世主」と言われ広がっています。
企業の商品化ニーズも高まる
味の良さに気がついた企業から、湘南ゴールドの品質を押し出した酒類、飲料、お取り寄せスイーツなど商品化も活発です。
サンクトガーレン有限会社(神奈川県厚木市/代表取締役 岩本伸久)では湘南ゴールド果実を(工場で手切りして)丸ごと使用した「フルーツビール『湘南ゴールド』」を発売します。Jリーグ湘南ベルマーレの「ベルマーレビール」としても採用され、ホーム戦時の名物グルメとなっています。農家から形崩れなどB級品を譲り受けて質の高いフルーツビールを製造する独自の仕入れがSDGsのフードロス削減として注目されています。
株式会社UMEMARU Inc.(神奈川県小田原市/代表取締役 守屋祐一)では湘南ゴールドの栽培と、エネジードリンク「湘南ゴールドエナジードリンク」「湘南ゴールド100%ストレートジュース」を企画販売しています。年々代表の守屋佑一氏は元JAの技術指導員、UHA味覚糖のぷっちょ湘南ゴールド味の企画など湘南ゴールドの栽培~商品企画に取り組んでいます。
株式会社フードクリエイティブファクトリー(東京都中野区/代表取締役 五十嵐豪)では極上のお取り寄せスイーツブランドtoroaで「とろ生チーズケーキ ジューシー湘南ゴールド」を発売。ストレート果汁とピューレをブレンドして、湘南ゴールドの果肉感を体験できます。インフルエンサーでもある料理研究家で管理栄養士の五十嵐ゆかり氏が湘南ゴールドに惚れ込み開発しSNSで話題を呼んでいます。