愛知県名古屋市中区に「新栄」というエリアがあります。土日に買い物客がどっと集まる、繁華街の栄地区の一つ隣に位置しています。「栄」と「新栄」は地下鉄で一駅離れているだけなのに、雰囲気が全く違うのです。都会なのに、なんだか落ち着く場所。それが「新栄」です。県内の人のみならず、他県の出身のいろんな地域の人たちが集まり、新たなカルチャーを生み出しています。
そのうちの一つに「新栄祭」というお祭りがあります。私は、昨年からこのお祭りをSNS上で紹介するアンバサダーをやらせていただいています。人の繋がりと情熱でいっぱいの「新栄祭」を全国の方にお伝えしたいと思い、この記事を書きました。
この記事では「新栄祭」が誕生したきっかけやお祭り開催までの様子、今日開催されたばかりのお祭り現場の様子をお届けします。
来年の夏は「新栄祭」に行ってみたくなること間違いありません。ぜひ、最後まで読んでみてくださいね!!
「新栄祭」が行われている新栄地区は、ビジネス・商業・住宅が混在した地域
新栄は名古屋市の中心部にありながら、住宅地や商業施設が多くあり、人々が住みやすい環境が整っています。また、歴史ある寺院や建物と新しい建物が混在しており、古い町並みと現代的な街並みが共存している味のあるエリアです。
地下鉄やバスがたくさん通っていて、市内のどこへでも行きやすいです。特に、地下鉄の新栄町駅はこの地域の中心的な駅で、栄や名古屋駅へは10分から15分あれば着きます。名古屋市の主要な道路も近くにあり、自動車でも簡単に他の地域へ移動でるのです!!
新栄は仕事や学校、買い物など、いろいろな場所へ行くのに便利な場所なのですね〜。
「新栄祭」の誕生:「治安が心配な新栄」から「新」しく「栄」える「新栄」へ
新栄については、生活や遊び、仕事に行くには非常に便利と高評価なイメージがある反面、治安を心配する声もチラホラ聞こえます。
私も、このお祭りのアンバサダーに就任した時にはじめて新栄を訪れたのですが、正直「なんか怖そう」と思いました。しかし、街の本当のよさは、住んでみたり、仕事で長くいてみないとわからないもの。新栄も同じです。縁があって新栄で事業をはじめた人たちと、古くから新栄に住む地元の人たちが
「長くお世話になった新栄に恩返しをしたい」
「街のイメージを良くしたい」
「新栄を新しく栄える場所にしたい」
そんな思いをカタチにしたのが「新栄祭」なのです。
2024年実行委員会の筆頭副会長である「中華ダイニングくうかい」の小森廉正さんは、新栄祭の初期の頃の取材で、次のように言っています。
「新栄で店を始めたのは、たまたま物件が見つかったからだ。土地勘もなかった。だが、一人一人の客を大事にしてきた積み重ねで、これまでやってこれた。新栄のために何かできないと考え、新栄のイメージを良くしたかった。祭を通して新栄らしさが見つかることを願っている。」
本業の合間をぬって打ち合わせ、準備を進める実行委員のメンバー
新栄祭実行委員のメンバーは多くが事業主です。自分のお店をもっています。祭の準備は、お店が終わった後や定休日を使って行ってきました。打ち合わせを繰り返し、企画を練り、協賛してもらえる企業を募って仲間を増やしてきたのです。
目立つポスターを作成したり、会場となる公園の草むしりや清掃をしたり……。プライベートの時間を削り、祭のために地道な活動を続けてきました。
新栄祭実行委員の活動は、3つの目標を掲げています
新栄祭の実行委員会は、もちろんお祭りの開催がメインの活動ではありますが、それだけを活動内容としていないのです。
1.町内会との連携強化
2.地域交流の場の提供
3.町内事業者の相互関係の発展
の3つを目指しています。だだ、お祭りで騒ごうということではなく、お祭りを通じて人と人との繋がりを作ったり、深めたりしていきたい思いがあります。
2015年8月30日が、記念すべき第一回目の新栄祭
実行メンバーや協力者のアイデアがたくさん詰まったお祭りは、9年前の2015年に第1回目が開催されました。当時は、駐車場のスペースと現在のキッズエリアとなる久遠寺さんの境内を使っていたのですね〜。
客席数は100席と、家族づれで楽しめるようにたくさん用意し、17組の演者さんによるライブ、18店舗の模擬店、駄菓子屋さんなど、みんなが長く楽しめるお祭りとして多くの人が集まりました。
コロナ禍で3年間中止。2023年、あの夏が帰ってきた
お祭りの規模は毎年大きくなり、出店・出演者も来場者もどんどん増えていきました。地元の人のみならず、お祭りの噂を聞きつけた人が、他のエリアから来るようになっていったのです。
しかし、コロナ禍で泣く泣く祭りは中止。我慢の3年間を過ごしました。そして、コロナが5類に移行した昨年、4年ぶりに開催することが決まります!!
「1万人に乾杯!!」を目指し、実行委員のみならず、ボランティアを募ってSNSで「新栄祭」を拡散。当日は「待ちに待った!!」と言わんばかりに、本当にたくさんの人が訪れ、みんなで祭を盛り上げました。
2024年8月25日、昨年度よりパワーアップした新栄祭レポ
2024年の新栄祭は、昨年に比べてエリアを増設。ブース出店やマルシェエリアもありました。360度どの角度からも見られるステージが新たに作られ、よりライブが楽しめるようにバージョンアップしていました。
ステージやライブハウスだけではなく、会場のいろいろなところに演者が登場。会場間の移動中にも演奏やパフォーマンス、マジックなどを楽しませる新企画は「新栄祭」にいる間ずっと楽しめるように考えられていました。本当に内容盛りだくさんの楽しいお祭りです!!
今回、メインで訪れたのは「くおんじきっずエリア」
今回私は、小学6年生の娘と小学2年生の娘を連れてお祭りに行ってきました。
・サメ釣り(おもちゃが当たる)
・トランポリン
・ゴム鉄砲
・似顔絵コーナー
など子どもが楽しめる内容になっているのはもちろん、大人の癒し空間もありました。子どもたちが縁日を楽しんでいる間、私は久遠寺さんの茶室でヘッドスパを体験!! 気持ちが良かったですし、茶室から外の楽しい雰囲気を眺められて最高でした。
大道芸は、間近で見れて迫力満点!! お寺の屋根よりも高く上がった大きな駒(ディアボロ)を見た時、子どもの頃の夏休みにタイムスリップしたようなワクワクした気分になりました。
新設エリアではマルシェが開催
今年新設された、加藤商事エリアではマルシェが開催されていました。
・厳選スニーカー
・スマホショルダー
・ビンテージグッズにオリジナルデザインが施されたもの
・健康ナッツ
など、普段なかなか行かない個性あふれるショップがずらり。上の写真のスニーカーはオーナーが自分でデザインしたもの。商品ひとつひとつに命が吹き込まれていて、見ているだけで不思議とエネルギーをもらえました。
私はマルシェが好きなのですが、子育て中なのでなかなか自由にお店を見られません。しかし、新栄祭では子どもたちがキッズエリアで遊んでいてくれたので、楽しくショップの方とお話しながら買い物を楽しめました!!
お祭りは21時まで。最後はみんなで乾杯!!
11時からスタートしたお祭りは、夜もイベントが目白押しです。
仕事終わりの方もお祭りに加わって、さらに盛り上がっていきます。サンバやライブなどのパフォーマンスを楽しみながらお酒が進んでいきます。そして、終盤には実行委員からお礼の挨拶が……。
「今年もありがとう」と「来年もみんなで集まりましょう」をみんなで確かめ合い、乾杯!!
まちおこしではじまった新栄祭。多くの人を繋ぎ「新」しい「栄」えを生み出しました。今後も拡大していきます。
「新栄祭」は地域の結束を強化し、新たな繁栄をもたらすまちおこしとしてスタート。お祭りを通じて地元住民や訪問者の繋がりが深まり、「新」しい「栄」えが創り出されました。地域の皆で支え合いながら毎年規模を拡大し、ますます盛大に発展していきます。
来年の「新栄祭」には、ぜひ足を運んでみてくださいね!!
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