冬の鹿角(かづの)に、再び熱い交流の場が生まれました。
令和7年2月10日から12日にかけて開催された「関わりしろマッチングツアー」。地域の人々と都市部の参加者が協働しながら、鹿角の文化や暮らしを体験し、新たな関係を築くことを目的としたこのツアーですが、今回は「大湯雪まつり」に参加しながら、地域の人々とともに冬の鹿角を満喫する特別な時間を過ごしました。
「おかえりなさい!」で始まる鹿角の旅
ツアー参加者が鹿角に到着すると、まず迎えてくれたのは「おかえりなさい!」の声。このツアーには、何度も鹿角を訪れているリピーターも多く、そんな彼らを温かく迎えることで、まるで家族のような雰囲気が生まれていました。
初日はホテル鹿角にチェックイン後、ツアーのオリエンテーションが行われました。自己紹介を通じて、なぜこのツアーに参加したのか、どんなことを楽しみにしているのかを共有。さらに、鹿角家の会員証や手ぬぐいが配布され、参加者の間には一体感が生まれていました。

今回のツアーの大きなテーマは「大湯雪まつり」。オリエンテーション後、参加者は会場制作を手伝い、人間カーリングのコース整備や装飾作業を行いました。

雪まつりで地域とつながる
2日目の朝、参加者はホテル鹿角のロビーに集合し、まず道の駅おおゆへ移動。そこでは本部設営や人間カーリング滑り台の調整作業が行われ、ルールの確定作業も進められました。その後、本部で薪割り作業を手伝いながら休憩をとりました。
お昼前にはこども宅食の配布を行い、続いて雪上ウルトラクイズのスタッフとして○と×を分けるロープ張り作業を実施。交代で昼食をとった後、雪上人間カーリングの運営を担当し、地域の実行委員会の方々と協力しながら景品が無くなるまでイベントを盛り上げました。

その後、参加者たちは雪の灯篭オブジェ作りに取り組み、ピラミッド型の灯篭を制作。地域の子どもたちも飛び入り参加し、一緒に雪を積み上げる光景は、まさに「関わりしろ」が生まれる瞬間でした。

夕方にはキャンドルライトを配布し、開会式と餅まきにも参加。夜の宝探しイベントの補助や飲食販売の手伝いを経て、最後は雪原花火大会を鑑賞。ツアー参加者同士が語り合いながら、特別な時間を過ごしました。その後の交流会では、ツアーの感想を共有し合い、「来年も雪まつりに参加したい!」という声が多く上がりました。

鹿角の暮らしを体感する最終日
最終日は、地域の暮らしに触れる時間。参加者は、kemakema、毛馬内市日、尾去沢鉱山に行く班と、十和田湖、道の駅十和田湖に行く班に分かれて活動しました。
kemakema班は施設見学をしながら、地域コミュニティの活用について話を聞き、毛馬内市日ではくじらの塩漬けやワカサギの佃煮といった特産品を楽しみました。また、尾去沢鉱山ではガイドツアーに参加し、鹿角の歴史や文化にも触れる機会がありました。

一方、十和田湖班は、冬の十和田湖の美しい風景を満喫し、道の駅十和田湖で地元の特産品を購入。
昼食は両班が合流し、地元の名物料理「かつラーメン」や「七福ラーメン」を味わいながら、ツアー中の思い出を振り返るひとときを過ごしました。最後は道の駅でお土産を購入し、花輪ばやし館を見学してツアーは締めくくられました。
参加者の声:「また鹿角に来たい!」
今回のツアーでは、「鹿角との関わりをもっと深めたい」と考える参加者が増えていることが感じられました。大学生や企業の方々が「今後もつながりを持ち続けたい」と思えるような仕組みを、これからも考えていくことが大切だと実感しました。
イベントの手伝いだけで終わるのではなく、リピーターがもっと来やすくなるようなサポートを増やすこと。そして、地域とつながることで「また行きたい!」と思ってもらえる鹿角の魅力を、これからも伝えていきたいと思います。
次回の関わりしろツアーも、どんな出会いが生まれるのか楽しみです!
