高知県には全国的に有名な四万十川、仁淀川をはじめ多くの、そして、魅力的な川が流れています。今回は、その中でも浦戸湾に注ぐ「七河川」と呼ばれる川について書きたいと思います。
七河川とは、鏡川・江ノ口川・久万川・舟入川・国分川・下田川・長浜川(新川川)です。
写真は浦戸湾の海図を撮ったものです。
私は船で浦戸湾を何度も出入りし、その度に海図を見ながら、ある時、ふと、と思いついたことがあります。それは、大昔、もしかしたら陸地だった今の浦戸湾の真ん中あたりに隕石が落ちたんじゃないか! そのせいで、丸い湾となり、亀裂が走った。それが七河川なのではないか!という推測です。
そんな成因があるのかどうかは勝手な想像ですので置いておいて、それらの河川河口部の芳醇な自然について進めていきます。
まずは鏡川。県庁所在地の真ん中を流れる河川として、あの美しさはなんなんだろう! 水の透明度、生物の多さ、そして人々に与える癒し効果、これら全てが飛び抜けていると感じます。
私は東京から赴任してきた身ですので、特にそう思うのかも知れません。夏になると子供達は川にかかる橋から飛び込んで遊んでいますし、川で普通に泳いでいます。この光景は東京ではあり得ないことですが、高知では日常に馴染んだものです。
他の河川は鏡川ほど澄み切った水ではありませんが、それでも多くの魚や生物を育んでいます。河川の堤防からそっと覗くと、そこには累々たるカニが蠢いています。釣りをすれば、チヌ、スズキ、アカメをメーンに、コチ、秋には高知でエバと呼ばれるヒラアジ類の子供、もちろんコイやフナ、その他多くの魚が掛かります。
私はこの環境の中、子育てをし、子どもたちには自然に触れる機会をなるべく持たせるようにしてきました。
本当に感謝しかありません。
この環境を守っていく!なんて大きなことは言えませんが、守っていきたい、いくべく小さくても良いから努力はしたいと思ってます。