立ち飲みの魅力はカウンターで向かい合う店主とのコミニケーション。そして、一期一会で隣り合ったお隣さんとの距離感。この魅力を体験し、ペンでお届けするため、新しい出会いを求め日々地域へ繰り出している。
店先を通る度に一度は入ってみたいと思っていたこちら、見るからに酒屋の店構えである。どういう営業形態か、明るいうちに店主と挨拶を交わすと愛想よく接してもらい、ちょっとした心のハードルは取り払われオープン時間が待ち遠しい。
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職場の同僚を誘い、開店を待って入店すると既にカウンターには地域の井戸端会の様子で3名の先客あり。体を細くして席にたどり着き、まずは生ビールをオーダー。カウンター内の店主のテキパキした動きが秀逸である。2杯目以降に焼酎のお湯割りに変えられる方は、目の前に置いてある梅干しをご自由にどうぞ。フードは既に調理されたものをチンしてもらうスタイル、この日はブリ大根をオーダーした。
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お隣の先客さんともすぐ仲良くなり、すかさずインコースを狙ってくるおっちゃんトークが炸裂するがそこはご愛嬌。店内を見渡すとカウンター奥には狸の置物が複数鎮座しており、その横にはその場の雰囲気に“逆に”溶け込んでいるギターあり。
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そう、こちらの『宮先酒店』は毎週土曜日17時から店名を『GuitarSakabar Penny Lane』に変え、生演奏を聴きながら飲めるMUSIC BARに様変わりするのだ。訪れた日は平日であったため、店主に雰囲気を伺う。
趣味でこの形態での営業を始めたのはコロナが始まる少し前で、6年ほど経つだろうかと。土曜日はオープン後、順次席は埋まっていきカウンター側も席として開放していくらしい。チャージ料、演奏料は頂いてないとのこと。周辺住民にも配慮し、夜22時以降は店外への音漏れに配慮しているとのこと。JAZZライブなんてあれば街の目玉になるよなんて話をして、土曜日の再訪を誓ったのでした。兵庫県高砂市にお越しの際は是非立ち寄ってみては如何でしょうか。
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- 宮先酒店/GuitarSakabar Penny Lane
- 平日、日曜日17時から20時30分まで
- 土曜日のみ17時からGuitarSakabar Penny Laneとして営業
- 兵庫県高砂市高砂町浜田町2丁目3−12