岡山倉敷市→東京→滋賀県高島市にきて、初めて知った食べ物が色々あった。全国の食は東京にあると思っていたけれど、あっても気づかないものや、そもその出回っていないものもあるなぁ。ということで、高島市で出会った食を記事にしてみます。
とんちゃん – 鶏肉専門店「鳥中」から生まれた
「とんちゃん」は、豚ではなく鶏です。あっさりとした鶏肉に、こってりとした甘辛い味噌ダレをからめた「味付けかしわ」は、滋賀県高島市では「家庭の味」として親しまれています。高島でのバーベキューでは、必ずと言っていいほど登場します。バーベキュー以外にも、唐揚げにしたり鍋にもできる万能食材ですよ。

まくわうり – 夏の風物詩
まくわうりは、ウリ科キュウリ属のツル性の植物の果実です。よくメロンと比べられますが、甘さはあっさりしていて食感もメロンと比べてしっかりしています。フルーツとして食べる以外にも、甘みが薄いものは、お漬物替わりに食べることもあります。美味しいのに市場に出回っていないのが不思議です。

発酵調味料 -健康にいいだけじゃない
2月頃になると道の駅などで袋にはいった「麹(こうじ)」が販売されはじめます。わたしは、その麹を購入して、塩麹と醤油麹をつくります。麹調味料に漬け込んで味付けした唐揚げは、味の優しさだけでなくお肉がより柔らかくなるのでオススメです。

アドベリー – 健康や美容でも注目されている果実
アドベリーは、ボイセンベリーという当時日本ではほとんど栽培されていなかったベリーの苗を、安曇川の特産品にするためにニュージーランドから輸入しアドベリーと命名したものです。 甘酸っぱいその味わいは、ジャムやジュース、デザートなど、様々な形で楽しむことができます。 特に、はなつむぎベリーファームさんのアドベリージャムは、朝食のパンにぴったりです。

鮒ずし – 湖国の古来からの保存食
鮒(ふな)ずしは、琵琶湖で獲れるニゴロブナをつかった、この地域特有の保存食です。 独特の風味があり、日本酒との相性も抜群です。作る家庭によって味がかなり違うため、漬けた鮒ずしを持ち寄って食べ比べをするイベントもあります。

この土地独自の食に出会って、食の奥深さを改めて感じました。地元でしか味わえない特産品を探求することで、食だけでなく、その土地の歴史や文化の楽しみは無限に広がっていきます。
他にも、紹介しきれなかったものもあるので、発酵文化の奥深さを知りたい方は是非、高島市へお越しください。