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倉敷の里山に「3000本の光」が出現!誰もが主役になれる竹灯籠まつり

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「ここは、本当に現実なの……?」岡山県倉敷市の静かな里山に、一夜にして現れた幻想的な光の海。11月15日に開催された『第3回 倉敷穂井田 竹灯籠まつり』の光景です。3000本もの竹灯籠が照らし出したのは、単なる美しい景色ではありませんでした。車椅子でも、医療的ケアが必要でも、誰もが等しく夜の魔法に包まれる。そんな「究極に優しい祭り」の裏側に迫ります。

耕作放棄地が「楽園」に!里山を救う3000本の竹灯籠

岡山県倉敷市にある農村、穂井田。かつては竹藪に覆われ、日当たりすら悪かった場所が、今や1333人(関係者含む)もの人々が集まる文化の発信地へと変貌を遂げました。

この祭りの主役は、間伐された竹から作られた3000本の竹灯籠です。 闇夜に浮かび上がるオレンジ色の柔らかな光は、坪井造園の坪井さんや竹灯籠作家の磯崎さんら、地域のプロフェッショナルたちが手掛けた芸術品。

本物の火のゆらめきにこだわり、ペガサスキャンドル提供のキャンドルを使用した「大岩」付近の演出は、見る者の心を一瞬で奪います。

担げ、黄金の駕籠!「医療的ケア児」も一緒に回遊する仕掛け

この祭りが「奇跡」と呼ばれる最大の理由は、その徹底したインクルーシブ(包摂的)な姿勢にあります。山の中というバリアだらけの環境にもかかわらず、医療的ケアが必要な子どもたちとその家族22人が参加。 彼らをサポートしたのは、IPU(環太平洋大学)サッカー部の学生ボランティアたちです。光る「特製駕籠」にお子さんを乗せ、お囃子のような歌に乗せて力強く展示エリアを巡回。

「山の中だから諦めていた」という親御さんの涙を笑顔に変えたのは、若者たちの溢れる体力と優しさでした。

41店舗のマルシェとシャボン玉!フィナーレまで目が離せない

お楽しみは光の展示だけではありません。 会場となった「スコレーパーク」には41店舗もの出店が並び、美味しい食べ物やワークショップで大賑わい。 キッズダンス『ももたの夢研究所「ゆめラボ」』の元気なステージや、アイリッシュバンド『Leap Rick』の神秘的な演奏が夜を彩りました。

そしてフィナーレを飾ったのは、大道芸人チャーリーによるシャボン玉ショー。 夜空に舞うシャボン玉が竹灯籠の光を反射し、子どもたちの歓声が里山に響き渡りました。

「人間は土(自然)から離れては生きていけない」。 そんな警鐘を鳴らす特定非営利活動法人こうのさとの想いが詰まったこの祭りは、今や里山の未来を照らす希望の光となっています。

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