株式会社食文化(東京都中央区築地)は、 運営する「豊洲市場ドットコム」で2021年7月中旬より、愛知県産古田メロン(純系アールスフェボリット種 高松)の取り扱いを開始します。
アフリカ原産のメロンがイギリスに渡った種の末裔。より優秀な個体から種を採ることが繰り返された“純系”として昭和50年頃までは渥美半島全域で栽培されながら、栽培が難しく、病気抵抗性に特化したウリと交雑させたF1品種メロンが開発されると姿を消した純系高松が、古田メロンとして復活しました。
品種名は、純系高松「古田メロン」
アフリカ原産のメロンがイギリスに渡り「伯爵のお気に入り」と珍重されたアールスフェボリット種の末裔。より優秀な個体から種を採ることが繰り返された“純系”として昭和50年頃までは渥美半島全域で栽培されました。しかし、非常に栽培が難しく、病気抵抗性に特化したウリと交雑させたF1品種メロンが開発されると純系高松はその姿を消しました。
「高松は美味かったなぁ、純系だもんなぁ」
父親が夏になると、つぶやいていたその言葉を忘れられず、渥美半島の石井農園 石井芳典さんは消えた「純系高松」を探し求めました。そしてたった一軒、種を守っていた愛知県古田(こだ)町の農家 渡辺いと子さんにたどり着きました。敬意をこめ「古田メロン」と名付け、復活を誓うのです。
生粋のメロンの香り、甘さ、羊羹のような質感
復活1年目である昨年、古田メロンは食べる人を虜に。ウリの混じり気ない生粋のメロンの香り、甘さ、羊羹のように繊維がまるでない質感。「昔の美味しかったあのメロンの味」と石井さんの父、忠秀さんも納得の表情を浮かべました。
2年目である今年は通称、メロン博士 “小森山くん”が栽培に参加
小学2年生から100種類以上のメロンを育て、南九州大学大学院園芸学修士課程を修了。異色の経歴を持つ小森山くんも仲間に加わり、植物生理学の側面からもアプローチしています。
それでも既に350本近くの苗が倒れたという、絶望的な栽培難度
「毎日ハウスに行く度、倒れているといってもいいくらい驚くほど弱い古田メロン。数量は限られてしまうが、この最高傑作を広く全国の皆様に味わってほしい」
そう語る石井さんが大切に育て、収穫までたどり着いた希少な250組(500玉)。豊洲市場ドットコムでネット独占販売します。ECを通じて、全国のメロン好きな皆様の元へ届けます。